Guide of
book
『元気だそうよ』

この本は、数多くの悩める子どもたちとであった下村高士さんの、こどもたちへの想いのこめられた言霊(ことだま)だと
思います。その言葉にひきつけられて、12年前に、思わず買った本です。いろんなこというより、その一部を紹介させて
ください。

「夢をもとうよ」

夢をもとうよ
人にいえない夢でもいいから
小さな小さな夢でもいいから
(中略)
なぜって
夢が力(パワー)をくれるから

「人間(いのち)」
人間って不思議だね
コンセントがどこにもついてないよ
バッテリーがどこにもないよ
なのに息しているね
動いているね 笑っているね
怒っているね 泣いているね

ガソリンがわりに ごはん食べて 水のんで
バッテリー充電がわりに ぐっすりねむって
キーをまわせばフル回転
(中略)
この世にボクは一人だけだし
君も一人だけ
そう
かわりの人間っていないんだから

人間って不思議だね 毎日かわっていくんだね
少しずつ大きくなっていくんだね
少しずつ古くなっていくんだね
すごいな
そしていつか
いなくなってしまうんだね

悲しいね
いなくなったら悲しいね
だからこそ大切にしようよ だいじにしようよ
何もしなくても いつか古くなる
フル回転していても いつか古くなる

だからこそ大切にしようよ
だいじにしようよ

そして「よかった よかった」って
古くなっていこうよ
このいのち この人生 「よかった よかった」って
いなくなろうよ
(『元気だそうよ』下村高士、)