『サッカーの祭典に集まった世界32カ国の仲間たち』
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この本は、表題のとおり2002年にワールドカップ出場国について書かれた本です。当
時はやっていた「世界がもし100人の村だったら 2 100人の村の現状報告」のワールド
カップ出場国バージョンです。「サッカーは世界の言葉。ワールドカップは人と人を結び
つけてくれる」「同じサッカーを愛する者どうし、もっと彼らのことを知ってみませんか」
「勝ち負けを超えて、世界がひとつの村になれば」−そんな作者の願いから描かれた
絵本です。
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たとえば「コスタリカ村」
中南米にあるコスタリカ村は
「恒久制度として軍隊は保持しない」
と憲法でうたっており
軍事費がないかわりに
村の予算の3分の1を
教育にあてているそうです
(後略)
たとえば「ポーランド村」
ロシア村、ドイツ村に囲まれ
たびかさなる戦争で
しばしば村が消滅しました
いまの村は第一次世界大戦後
124年ぶりに再建されたものです
そんな歴史もあってか
村人たちは愛国心がとても強く
この村出身のショパンやキュリー夫人を
みんなが誇りに思っています
たとえば「カメルーン村」
村人の多くが農業についていて
食べものが豊富な村です
でも医師の数が少なく
マラリアなどの熱帯病も合って
村人100人のうち36人は
40歳まで生きられないようです
(後略)
―こんなふうに30カ国を紹介し、最後に共催国の日本と韓国についても、昔はとても仲がよかったこと、そして近現代
の不幸な歴史について、わかりやすくかたり、またもとの仲のよい国に戻ればすごい力を発揮できると、希望を語って
います。こんなふうに紹介されたら、その国々のことが好きになり、愛情をもてるって感じたものでした。
(『サッカーの祭典に集まった世界32カ国の仲間たち』風樹茂、)
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