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『あらしのよるに(全6巻)』

全6巻のシリーズの絵本です。
あらしによるにお互いの姿を知らずに出会って友だち になった狼と羊の話です。とても深く、心あたたまり、 ハラハラドキドキの本です。

第1巻〜6巻の本名とタイトルテーマ

第一部「あらしのよるに」 奇妙な友情はなぜ生ま れたか?
まっくらなこやで、ヤギとオオカミが、こんばんは。しら ずにおしゃべりするうちに…?

第二部「あるはれたひに」 友情は食欲に勝てる か?
あらしのよるにしりあった、ヤギとオオカミ。つぎのひ に、おたがいのすがたをみた二ひきは…?

第三部「くものきれまに」 秘密の友だちって、 いろいろたいへん。
ともだちになった、ヤギとオオカミ。こっそりまちあわ せたのに、じゃまものが…。

第四部「きりのなかで」 仲間か?友だちか?そ れが問題だ

第五部「どしゃぶりのひに」 生きるためには、 うらぎりも必要なのか?
「ひみつのともだち」が、なかまにばれたガブとメイ。 なかまにせめたてられた二ひきは…。

第六部「ふぶきのあした」 この友情は、もう誰に も止められない…。
なかまのまえで、すがたをけした、ガブとメイ。二ひき は、やくそくどおり、いきてあえるのか?
「困難を切りぬけるたびに、二人のきずなが強くなっていく。まさに恋愛小説ですね」
(漫画家 柴門ふみ)

「思ってもみなかったお話に出会うって、なんてうれしいんだろう。この二人(?)の出 会いがほんとうにすばらしいことだったように」
(女優 岸田今日子)

「オオカミとヤギは、グリム童話以来の因縁の中にある。
そんな二匹に愛はあるのか?
野生の掟を超えたスリリングな愛は、せつないねえ。
一緒にいるだけで幸せという愛はいとしいねえ」
(版画家 山本容子)

「ページをめくるごとに興奮した。
それは、スリリングで暖かい体験だった。僕にとってのメイとガブは、国であり、民族で あり、宗教であり、恋愛であり、本来この地球上に生を受けたあらゆるものの姿である」
(演出家 宮本亜門)

「一片のどぎつさもないのに、息をのむサスペンスで、読み始めたら大人でも止まらなく なります。
子どもに読み聞かせたなら、きっと、生きる楽しさや重さが、
静かに胸に入っていくでしょう」
(脚本家 内舘牧子)