Final Gear

Final Gear

 Final Ring Gear
  スズキ純正
   ジムニー JA11 AT
     フロントデフ リングリア
     27300-83850
 
      製造発売元 SUZUKI


my impression 2009年3月 走行距離 9,000

 LSD装着にあたり,フィナルギアも交換することにしました。

 通常,ファイナルギアを交換するときは,ギア比を落として加速力アップを望むものですが,
ここではあえて高ギア側に変更することにしました。

 エブリィはバンタイプの車なので,軽トラほどではありませんが,1速から低めに設定され
ています。

 通常の運転で2速発進でも全く問題ありません。
 高速走行となると,時速100キロ時に4120回転ほど回ります。 高速走行でちょっとスピ
ードを上げるとガソリンもみるみる減ってきます。

 という訳で,回転数ダウン(燃費向上)のため高ギアに変更することにしました。

 DA64Vのファイナルリングギアのボルト数は10本ですが,カプチーノのボルト数は8本です。
カプチーノ用LSDをエブリィに移植する場合,8本ボルトの同サイズリングギアを着けなければ
いけません。

 また,DA64Vターボミッションのギアは,5速が直結と特殊なギア比。
それ故,ファイナルギアが「4.3」と通常ではありえない高ギア。

 カプチーノ用LSDをエブリィに移植する場合,8本ボルトの同サイズリングギアかつ,ファイナル
ギア比が4.3に近いリングギアを装着しなければならないことになります。
(ファイナルギアの場合,数字を落とすと高ギア,あげると低ギアになります)

 スズキ純正のリングギアをわかる範囲でリストアップしてみました。

 ではギア比の低いのから順に(本数はボルト数)

 6.428(10本)
 6.142(10本DA64V NAAT)
 5.857(10本DA64NAAT)
 5.375(8本,10本DA64ターボAT)
 5.125(8本カプチーノMT,10本DA64NAMT)
 4.875(10本SJ10II)
 4.777(10本SJ30)
 4.625(8本カプチーノAT)
 4.556(10本SJ20)
 4.555(10本DA32エブリィランディ)
 4.300(10本DA64ターボMT)
 4.111(10本SJ40)
 4.090(8本JA11AT)
 3.909(8本JB32)←サイズわからず

※SJ10,30はJA71前期と同様でデフ自体が一回り小さく,デフキャリアごと使う事は可能

 現在の超高ギア「4.3」からさらに高ギアにできるギアの選択肢はほとんどありません。
 ジムニーJA11 AT のフロントデフのギアが「4.090」
 ジムニーシエラJB32はもっと高ギアですが,サイズがわからないのと,中古部品もほとんど
流通しておらず…

 ということで,ジムニーJA11オートマのフロントデフからギアを移植しることにしました。


DA64V MT リアデフ
 DA64V MT リアデフ リングギアボルト数は10本


JA11 AT フロントデフ
 JA11 AT フロントデフ リングギアボルト数は8本
 デフキャリアの品番はDA64Vとまったく同じ。



 カプチーノ用LSDに JA11ATフロントのリングギアを取り付けて,JA11のデフキャリア
に組み込み(デフキャリアの品番はDA64と全く同じ),ユニバーサルジョイントのみ
DA64用に換えてから組みました。

 ということで,平成20年式DA64Vは,キャリアのみ平成6年式になってます。(笑)


JA11デフキャリア
 デフキャリアはJA11を利用(品番はDA64と全く同じ)


JA11デフキャリア
 ユニバーサルジョイントはDA64用を


 ファイナルギアが"4.300"から"4.090"に換わっているので,ギア比が約5%高くなっている
のですが,街乗りで不具合を感じることは特にありませんでした。

 妻も変化が全く気にならないようで,街乗り程度の低速ではフィーリングの変化はほとんど
ないと言ってもよさそうです。(低速時は速度もほとんど変わりません)

 ギアによる速度の変化を計算してみました。

 ノーマルファイナル(4.300)時の実速度は計算上以下になります。
 (タイヤ外径は以下で計算)

タイヤ外径536mm(%基準)=スピードセンサー感知速度
145/12-6PR=539.8mm(+0.7%)←DA64V純正(バン用6プライ)
165/50/15=546.0mm(+1.8%)←現在のタイヤ1(PLAYZ)
165/55/15=562.5mm(+4.9%)←現在のタイヤ2(Earth1)
175/55/15=573.5mm(+6.9%)←リアなら十分履けそうなサイズ
165/60/15=579.0mm(+8.0%)←kei works純正。リアなら履けそう…
185/55/15=584.5mm(+9.0%)←さすがに無理?


      6PR 165/50 165/55 175/55 165/60
3000回転  71   72   74   75   76
4000回転  95   96   99  101  101
5000回転 118  120  123  126  127
6000回転 142  144  148  151  152
(5速ギアでの時速 km/h)


JA11ATファイナル(4.090)時の実速度は計算上以下になります。
(約5%アップ)

      6PR 165/50 165/55 175/55 160/60
3000回転  75   75   78   79   80
4000回転  99  101  104  106  107
5000回転 124  126  130  132  133
6000回転 149  151  155  159  160
(5速ギアでの時速 km/h)

ギア比5パーセントアップと,タイヤ(165/55/15)で約5パーセントで約10パーセントの
ギア比アップになっています。 純正メーターにも誤差が出てくることになりますが,これ
はウルトラのスピードモニター補正機能付きを利用して対処しました。こちら



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