悪路や雪道で片方のタイヤが滑るなど,左右の駆動輪の回転数が極端に異なる場合,
その回転差を制御し,もう1輪にトルクを伝えて駆動するシステム。
ぬかるみからの脱出はもちろん,滑りやすい路面での走行性能を大きく高める。
2009年3月 走行距離 9,000
長崎はあり得ないような急な坂が多いのですが,雨の日に片輪が空転して前に進めなくなる
ような場面に遭遇することもしばしば(汗) ということで,LSDを装着することにしました。
クスコの機械式LSDもラインアップされていますが,仕事用街乗り車なので,カプチーノ用純正
オプションの旧ゼクセル製(ジェイテクト)トルセンLSDを付けてみました。
リングギアボルト数が8本なので,10本のDA64にはポン付けという訳ではありませんが,サイ
ズが同じなので,ファイナルを8本ボルト用に変更することで装着可能となります。
(DA64Vターボ5MTのファイナルギア比は 4.300 と極端に高いので,注意が必要。詳細はこちら)
機械式LSDと比べると,効きは非常にマイルドで街乗りでも全く違和感がありません。もちろん,
チャタリング等の異音もありませんし,トルク差にとてもリニアに反応するので扱いやすいデフです。
なんといっても,オイル管理不要なのが楽ですよね。
雨の日の追い抜きや坂道でトラクションが抜けるようなところで抜群の発揮力をみせてくれます。
カプチーノに採用されたトルセンは,Bタイプやヘリカル式よりも効きが強い,Aタイプが採用されて
います。ここはスズキもかなり拘ったようです。
但し,トルセンデフは片輪が空転してしまうと差動制限力が消え,オープンデフ同様全く反対側に
駆動力が掛からなくなってしまいます。
LSD効果を維持することもできないので,ドリフト維持なんかには不向きです。
ちなみに,トルセンデフはジャッキアップした状態で片輪を空転させると,もう片輪は逆向きに動き
ます。 機械式だと同じ向きに,オープンだと無反応です。中古車などでデフの有無を調べたい場合
はジャッキアップして回転させてみるとわかります。
純正トルセンLSD Type A
トルセンAタイプ特有の2組のギア
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