●児童虐待とは
児童虐待とは、保護者が子供(18歳未満)に殴る、蹴るなどの身体的虐待、性的虐待のほか、心理的虐待(言葉による脅し、兄弟差別ほか)やネグレクト(食事を与えない、風呂に入れないなどの育児放棄)をいいます。
児童虐待の多くは乳幼児、学童期の子供です。増加傾向にあり、報告されたものだけで19.3万件(2019年度)となっています。
●児童虐待と歯科
児童虐待を受けている子供は、保護者による仕上げみがき(歯みがき)をおこなっていない、食生活の乱れ、虫歯ができても歯科に受診することが少ない傾向がみられます。虫歯が多く、暴力により歯が折れたり、歯を支える骨(歯槽骨)が折れることもあります。
虐待によりみられる症状としては下記があります。
顔 | 頭蓋損傷 脱毛 目の出血 鼻、頬、あごの骨折 咬み傷 平手打ちの跡 皮下出血 |
口 | 頬、歯肉の損傷 口唇の腫れ、傷 口内の汚れ |
歯 | 歯の破折 歯の動揺(グラグラ) 歯の脱臼 虫歯の多発 長期にわたって放置された虫歯 |
児童虐待防止に向けた取り組み(SDGs)