●カリソルブとは
カリソルブ(Carisolv
)はスウェーデンで開発された虫歯を溶かす薬です。
従来の治療法では、ドリルで虫歯を削り取っていたため、音や振動が不快なものでした。カリソルブを使用すると、
虫歯を削らずに薬を塗るだけで虫歯を除去できます。治療に伴う痛みも軽減できます。
虫歯の治療が苦手な方、痛みに弱い方、ドリル音が嫌な方にとっては、利点の大きい治療方法といえます。
カリソルブは、ヨーロッパの大学や研究施設において1987年から10年間研究され、1998年から欧米の歯科医院での使用が始まりました。日本では2007年に厚生労働省に認可され、使用が始まりました。当クリニックでは、日本での使用が可能となると同時に、いち早くカリソルブによる治療を始めさせていただいております。
カリソルブは虫歯をドリルで削らずに除去することができます
関連するページ カリソルブ Q&A キッズソルブ カリソルブ(紹介記事)
●カリソルブがおすすめの方
小さなお子様。高齢の方。
歯科治療が苦手な方。歯を削るのが苦手な方。痛みに弱い方。
全身の病気、アレルギーなどで麻酔の使用ができない方。
カリソルブ
●適応となる虫歯
歯の神経まで達していない、比較的小さいC1
、C2といわれる虫歯が適応となります。
関連するページ 虫歯の進み方
●カリソルブのメリット
ほとんどのケースにおいて、虫歯を除去するのにドリルや注射(麻酔)を使用しません(削らない虫歯治療)。
治療に伴う痛みも軽減できます。
虫歯だけを薬で溶かしますので、歯の削る量を最小限に抑えることができます。
注射(麻酔)が必要ないことがほとんどです
●カリソルブのデメリット
歯の神経まで達している虫歯(C3、C4)など、適応にならない虫歯もあります。
新しい治療法のため、健康保険適応外の治療法となっています。
●カリソルブと3Mix法の虫歯治療の違い
カリソルブと同様に歯を削る量を少なくできる虫歯治療(削らない虫歯治療)として、3Mix法(スリーミックスほう)、ドックベストセメント、オゾン治療(ヒールオゾン)があります。
|
カリソルブ |
3Mix法 |
最適応症 |
比較的小さな虫歯 |
比較的大きな虫歯 |
治療方法 |
虫歯を薬で溶かす |
虫歯を薬で無菌化 |
ドリル(虫歯の除去時) |
使用しない※1 |
使用 |
開発国 |
スウェーデン |
日本 |
普及度 |
世界各国で使用 |
主に日本で使用 |
治療費用 |
かかる(保険適応外) |
かからない※2 |
※1 まれに使用することがあります。
※2 3Mix法の費用はかかりませんが、つめ物の費用等はかかります。
関連するページ 3Mix法 ドックベストセメント オゾン治療(ヒールオゾン)
●治療の流れ
1.カリソルブの薬液を虫歯に塗ります。30秒ほど待ちます。
2.専用の器具で、ドロドロに溶け出した虫歯を除去します。
3.虫歯がなくなったか確認します。
4.通常の治療法と同じように、つめ物をして終了です。
●カリソルブの治療例
1 2 3 1 2 3
1.カリソルブの薬液を虫歯に塗ります。
2.30秒ほど待ちます。
3.専用の器具で、ドロドロに溶け出した虫歯を除去します。
●治療費用
1歯 1万円(税込)
カリソルブは健康保険適応外の治療です。上記費用のほかに、つめ物の費用として下記費用がかかります。
上記以外につめ物の費用がかかり、つめ物の費用は1歯あたりコンポジットレジン(白いプラスチックのつめ物)7000円(税込)、インレー(部分的な金属のつめ物、銀歯)2万円(税込)となります。
「グッド!モーニング 痛くない&削らない治療法」(テレビ朝日)の取材を受け、院長がカリソルブ、3Mix法の解説をさせていただきました。
中高年を主な読者層とする健康雑誌「わかさ」(発行部数22万部)に新しい虫歯治療法・カリソルブによる治療をおこなっている歯科医院として、当クリニックが掲載されました(カリソルブ(紹介記事))。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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