●睡眠時無呼吸性頭痛とは
睡眠中の呼吸が止まる病気「睡眠時無呼吸症候群」は、様々な病気の原因となります。
高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞の原因となるだけでなく、重度の睡眠時無呼吸症候群は死亡率が高いことが、国内外の研究により明らかにされています。
睡眠時無呼吸症候群は頭痛の原因にもなり、これを「睡眠時無呼吸性頭痛」といいます。睡眠中の低酸素状態が続くことによっておこり、起床時の頭痛、両側性、1ケ月に15日以上の発現、頭痛がおきてから30分以内の消失を特徴とします。
睡眠時無呼吸症候群は群発頭痛など、他の頭痛とも関連があるとされています。
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●睡眠時無呼吸性頭痛の診断
診断は、下記の基準(国際頭痛分類第3版beta版)
A.頭痛は睡眠後の覚醒時におこり、Cを満たす。 B.睡眠時無呼吸が診断されている C.原因となる証拠として、以下のうち少なくとも2項目が示されている 1.頭痛は睡眠時無呼吸の発作と一致して発現している 2.以下のうち一方もしくは両方 a)頭痛は睡眠時無呼吸発作と並行して悪化した b)頭痛は睡眠時無呼吸発作が改善もしくは消失するのと並行して有意に改善したか消失している 3.頭痛は以下の3項目のうち、少なくとも1つを有する a)1ヶ月に15日を超えて発現する b)以下のすべて @)両側性 A)圧迫性 B)悪心、光過敏、音敏を伴わない c)4時間以内に消失 D.ほかに最適なICHD−3の診断がない |