味覚障害により、「しょう油が苦い」、「食べ物がやたら甘く感じる」、「チョコレートが甘くなく、ただ苦いだけ」といった、本来の味とは異なる味に感じてしまうことがあります。これを「異味症(いみしょう)」といいます。
以下は食べ物の味が違って感じるときの食事の工夫です。ご参考になれば幸いです。
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塩やしょう油が苦いとき
塩やしょう油が苦く感じたり、薬の味、金属味に感じられるときは、酸味をきかせる、温度を調節するなどして、食べ物の味をはっきりさせる工夫をします。
食前にオレンジ、レモンなどのかんきつ類のジュースを飲むと、味覚が刺激されて症状が和らぐことがあります。
当クリニックでは管理栄養士が在籍し、栄養相談(食事相談)をおこなっています。お気軽にご相談ください。
関連するページ 味がしない、味がうすく感じるときの食事の工夫
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甘みを強く感じるとき
甘みを強く感じてしまうときは、砂糖、みりんなど甘味調味料は控えて、塩味を濃くします。また、にんじん、かぼちゃ、さつまいも、トウモロコシ、ジャムなど、甘味の強い食材は控えるようにします。
ゆず、かぼす、レモンなどを使用して酸味を効かせると、甘味が弱くなり食べやすくなることがあります。
さつまいも レモン
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食べ物を苦く感じるとき
何を食べても苦く感じるときは、味噌汁やスープがおすすめです。食べ物が比較的早く舌の上を通過して飲み込めるので、苦みをあまり感じなくて済みます。また、味噌汁のだしやスープのうま味が、苦みを抑えることもあります。
食後に苦みが残ってしまったときは、甘酸っぱい飴をなめると和らぐことがあります。
調理例(緑野菜のコンソメスープ)
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以前と異なり美味しくなくなった食べ物
肉、ハムに苦みや金属味を感じたり、化学調味料に薬品の味がすることがあります。そのようなときは、肉やハムは魚に、化学調味料はかつおや昆布などの天然のだしに替えるなど、栄養価を考えて代わりのものを使用します。
かつおと昆布でだしをとる
●口の中をきれいにしてから食事
少しの汚れであれば問題はありませんが、口の中の汚れが多いと、食べ物の味が感じにくくなることがあります。歯磨き粉を使用して歯を磨き、口の中をサッパリしてから食事をするのも一つの方法です。歯磨きができないときは、水やお茶でうがいをするのもよいでしょう。
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亜鉛を多く含む食品
亜鉛は、味覚、免疫反応、細胞の形成や新陳代謝に関与している栄養素です。亜鉛が多く含まれている食品を摂取することで、症状が和らぐことがあります。
亜鉛のサプリメント
関連するページ 味覚障害の治療
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