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[山水の間](国 重要文化財)

出発点の深山の瀑布
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円山応挙にとって真の写生とは。
「山水図」は、深山の瀑布から流れ落ちた水がやがて大河となり里を潤し大海原へと広がっていく景観の推移を描いている
応挙は常に写生帳を携え山川草木を探し描いた。応挙にとって真の写生とは物を包む空気まで写し取るものであった。

[山水の間](国 重要文化財)(クリックで拡大)
応挙が写そうとしたものは、
単に目の前にある物の形だけでは有りませんでした。
雨に打たれる竹の風情、雪を頂く松の品格、じゃれ遊ぶ小犬の愛らしさ、猛獣の持つ気迫と力強さ、生命感、更には架空の生物である龍や幽霊まで・・・人々の心の中に定着しているイメージを明確にとらえ、そのイメージの像を写し取ろうと挑んだのです。
農民の子として生まれ、京画壇の寵児となった応挙。
その画業の軌跡の総てが本展で展開されます。
今は昔、中学2年の夏の林間学舎で高野山へ行き僧坊で泊まった時の注意を思い出す。「部屋の周りの絵の描かれた襖は昔からの非常に大切なものだから、くれぐれもいたずらや傷をつけることのないように」と、そんな大事な所に泊めてくれるお坊さんは心の寛い方なのだと子供心に思った。それとそんな壊れ易い襖が江戸時代から未だに残っているのに驚かされた。
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