横浜・中川駅前歯科クリニック
酸蝕歯
毎日摂取している食べ物には、酸が含まれています。その酸によって歯が溶け、薄くなっていくことを「酸蝕歯」といいます。
酸蝕歯は男女、年齢を問わずに発生し、歯が欠けてきたり、しみるなどの症状をもたらします。日本人の6人に1人が「酸蝕歯」であるとも報告されています。
●症状
歯本来の美しさがなくなる。
前歯が欠けたような状態になる。
奥歯のかみ合わせの面がへこんだようになる。
歯の最表層が薄くなり、歯が黄ばんで見えるようになる。
歯がしみる(知覚過敏)。
つめ物がとれる。
酸蝕歯(矢印の部分が溶けています)
●原因
1.清涼飲料
清涼飲料は酸性度が高く、多くはクエン酸かリン酸が含まれているため、歯が溶け、酸蝕歯の原因となります。
2.かんきつ類
レモン、グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつ類は、さわやかな香りだけでなく、クエン酸に由来する強酸があります。清涼飲料同様に摂取方法を誤ると、酸蝕歯の原因となります。
3.食べる、飲む健康法
ベジタリアン(菜食主義)、ビタミンC剤(サプリメント)、クエン酸、食酢、果実酒、飲泉(温泉を飲むこと)なども酸蝕歯の原因となります。健康ブームにより、ベジタリアン、食酢などの強酸を飲用される人は増えていますが、摂取方法を誤ると酸蝕歯の原因となります。
4.職業、環境
硫酸、硝酸、塩酸などを取り扱うメッキ工場、電池工場などで働いている人は、発生した酸によって酸蝕歯になることがあります。
また、ワインを大量、頻繁に試飲するワインテイスター、pHの調整されていない塩素消毒のおこなわれているプールで水泳をする人にも酸蝕歯がみられることがあります。
5.その他
拒食症、過食症、ドライマウス(口腔乾燥症)によって酸蝕歯になることがあります。
●酸蝕歯の予防と治療
口の中で長く飲み物を置かず、ストローを口の奥にあてて飲むなど、飲み方を工夫するほか、摂取頻度を少なくしたり、寝る前に飲まないなど、摂取時間を考慮する必要があります。
強酸性の飲食物の摂取後は、歯の表面が酸によって軟らかくなっています。摂取直後に歯をみがくと、歯が簡単に擦り減ってしまうので注意が必要です。
強酸性の飲食物の摂取後はを、お茶や水などで口の中を中和して、1時間以上たってから歯をみがくようにします。
歯科医院で定期的に検診をおこない、歯の表面に異常がないかのチェックを受けることが大切です。また、必要に応じて予防処置、歯みがき方法、飲食物の摂取方法などのアドバイスを受けることも大切です。
酸蝕歯は酸によって歯が溶かされているため、治療は溶けた部分を修復していきます。
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