マスクの効果 横浜・中川駅前歯科
新型コロナウイルス感染症の対策として、マスクの着用がすっかり定着しました。以前から咳、くしゃみ、会話などによる飛散を防ぐ効果があるとされていましたが、2020年夏頃に感染予防にも効果があることが明らかにされました。


新型コロナウイルス感染症について


マスクの種類

マスクには不織布(ふしょくふ)、布、ウレタンでできたものなどがあります。日本にはマスクの性能についての統一した規格はなく、性能の細かな比較ができないのが現状となっています。


1)不織布マスク(サージカルマスク、メディカルマスク)
医療従事者が日常の診療で使用しているマスクです。3層構造になっており、他のマスクに比べると性能は優れますが、白、青、ピンクなどの色しかなく見た目は劣ります。

不織布マスク


2)布マスク(ガーゼマスク、手作りマスク)
不織布マスクに比べると性能が劣るものの、様々な絵柄を施すことができるため見た目に優れ、洗濯して繰り返し使える利点があります。

布マスク


3)ウレタンマスク
ポリウレタン繊維のマスクで、伸縮性が高く、通気性が良く、軽くてやわらかな着け心地があります。屋外での運動時などに適しています。一方で、不織布マスク、布マスクに比べると性能は大幅に劣ります。

ウレタンマスク


4)N95マスク
アメリカのN95規格をクリアしたマスクで、不織布マスクに比べると高い性能があり、コロナ病棟などで使用されます。一方で、自分の顔にピッタリ合ったサイズを選ばなければ息がもれるほか、ある程度の訓練をしないと呼吸が十分にできず苦しいという欠点があります。

N95マスク

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マスクのウイルス予防効果

2020年10月に発表された世界最高性能をもつスーパーコンピュータ・富岳でのシミュレーション結果では、不織布のマスクに比べると、布やウレタンでできたマスクは大幅に感染予防効果が落ちることが明らかにされました(下図)。

おしゃれや通気性を求めるのであれば布やウレタンでできたマスクが優れていますが、感染予防を考えるのであれば不織布でできたマスクがおススメです。


マスクの比較
理化学研究所、神戸大学、豊橋技術科学大学の研究による



マスクの重症化予防、免疫効果 2021年2月12日追記

新型コロナウイルス感染症に予防効果があるとされているマスクですが、まだ確実とは言えないものの、2020年秋頃からマスクの装着によって重症化を防いだり、免疫を獲得できる効果があるとの研究論文も発表されてきています。

過信は禁物ですが、マスクをせずに大量のウイルスが体内に入ると発症するものの、マスクを着用していると微量のウイルスしか体内に入らないために発症せず、知らない間に体内の抗体が増えるのではないかと考えられています。

その結果、新型コロナウイルス感染症の重症化を防いだり、自然に免疫を獲得できることがあると考えられています。



二重マスクの効果 2021年2月12日追記

アメリカ疾病予防管理センター(CDC、アメリカにおける感染対策の中心的機関)は、2021年2月10日に二重マスクの効果を発表しました。

調査結果によると、両者がマスクを装着した場合の微粒子(エアロゾル)遮断効果は、医療用マスク(わずかに隙間がある)は84%遮断したのに対し、二重マスク(医療用マスク、布マスク)では96%遮断しました。

下記3種類のマスクのなかでは、二重マスクが最も微粒子を遮断する効果がありました。


マスクの効果

マスク
実験で使用したマスク 左から医療用マスク(白丸の部分に隙間がある)、二重マスク(医療用マスクのうえに布マスク)、結び目のある医療用マスク(密着した医療用マスク)

John T. Brooks, MD Maximizing Fit for Cloth and Medical Procedure Masks to Improve Performance and Reduce SARS-CoV-2 Transmission and Exposure, 2021 February 10, 2021



マスクの着用方法 2021年2月12日追記

マスクの着用時は顔とマスクの間に隙間ができないようにするほか、下記に注意する必要があります。


1)あごマスク
あごには飛散物がついている可能性があり、それがマスクの内側についてしまいます。また、呼吸の際に口と鼻から飛散物が入ってきます。


2)鼻露出マスク
鼻呼吸の際に鼻から飛散物が入ってきます。


3)正しいマスク
鼻からあごの下にかけてマスクで覆われているため、飛散物が入りにくくなっています。


4)隙間マスク
3のようにしっかりマスクをつけているつもりでも、顔にマスクが密着していない場合は、隙間から飛散物が入ってきます。


あごマスク1  鼻露出マスク2  正しいマスク



●マスクの小顔効果 2021年7月31日追記

マスクには小顔に見せる効果があります。顔の輪郭をすっきり見せようとして小さめのマスクを選ぶと、顔が大きく見えてしまうことがあります。逆に大きなマスクは顔が大きく見えたり、だらしがなく見えてしまうこともあります。マスク次第で相手に与える印象も大きく変わります。


1)丸顔
顔にピッタリ合うマスクを選ぶと小顔に見えます。顔の横幅が印象に残りやすいため、逆三角形の立体マスクを選ぶと、縦のラインが強調され、顔の輪郭が引き締まり小顔効果が高まります。

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2)角顔
顔の輪郭に対して十分な横幅のあるマスクを選ぶと、ゆったりとしてエラが目立ちにくくなります。


3)面長
顔にピッタリ合うマスクを選ぶと小顔に見えます。顔の縦幅が印象に残りやすいため、逆三角形のマスクは縦の輪郭が強調され過ぎてしまいます。プリーツ式マスク(横にしわの入ったマスク)は、横のラインが丸みを与えて小顔効果がありますが、プリーツを広げ過ぎてしまうと顔が大きく見えやすくなります。



●夏の快適マスク 2021年7月31日追記

夏季に困ることは炎天下でのマスクの着用です。夏向けのマスクとして、顔が蒸れるのを防いだり、マスク内の温度を冷やす効果のあるマスクが販売されています。


1)キシリトール配合マスク
はき出す息の水分と反応してマスク内の温度が2℃ほど下がります


2)吸熱フィルタマスク
吸熱フィルタが熱を吸収して外に逃がすため、マスク内の温度が2℃ほど下がります。


3)極細線維マスク
通常よりも細い繊維を使用するため、汗がマスクとの間にたまる不快感が軽減されます。


4)メッシュガーゼマスク
内側がメッシュガーゼになっており、息がしやすく、口元が蒸れにくい。

夏マスク


マスクの効果
(2021年7月31日更新)