ドックベストセメントの歴史

ドックベストセメントは1870年代にアメリカの歯科医師、ジョン・ヘンリー・ホリデー(通称ドックホリデー)が開発した銅が入ったつめ物(セメント)を起源とします。

銅には虫歯を抑える効果があることから使用されましたが、銅の含有量が97%と多すぎたために毒性が強く、やがて使用されなくなりました。

濃度の高い銅は有毒ですが、銅は身体に必要な元素でもあります。銅は鉄の体内吸収を助け、体内の銅が不足すると、貧血、骨折、白血球減少などの症状がでます。

ドックホリデー ジョン・ヘンリー・ホリデー(John Henry Holliday)

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1990年、アメリカの歯科医師、ティモシー・フレーサーが、口の中がかなり汚れているにも関わらず虫歯できていない患者さんを不思議に思い、口の中に入っていた赤いつめ物(セメント)を取り出して調べてみました。

調べてみると、このつめ物は高濃度の銅でできたものでした。これをきっかけに、ティモシー・フレーサーは高濃度の銅を含まず、微量の銅でも殺菌効果の高いつめ物の開発に取り組みました。

2002年、ティモシー・フレーサーは、これまでおこなってきた研究をもとに、アメリカの会社に銅を含んだつめ物の製品化を依頼しました。銅の含有量がわずか2%しか含まれていないにも関わらず、銅の含有量が97%のつめ物と同様の殺菌効果をもつつめ物が製品化されました。これがドックベストセメントです。

ドックベストセメント ドックベストセメント(Doc's Best Cement)


ドックベストセメントは、2000年代にアメリカのインディアナ大学、テキサス大学、ロマリンダ大学などで研究され、その効果が実証されました。

日本では埼玉県の開業医・小峰一雄先生により2006年に紹介され、治療が始まりました。治療をおこなっている歯科医院はほとんどありませんが、少しずつ増えてきています。

これが世界のスーパードクター ドックベストセメントを日本に導入した小峰一雄先生



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