●正しい舌磨き
口臭予防に欠かせない舌磨き。歯科大学がおこなった調査によると、一般の人はほとんど舌磨きをしないのに対し、口臭外来受診者の8割が舌磨きをおこなっていました。口臭が気になる人は、舌磨きをおこなう割合が非常に高いといえます。
しかしながら、舌磨きをおこなっている口臭外来受診者の7割は舌を磨いても口臭がなくならず、口臭の減少もわずかでした。正しい舌磨きの方法を身につけることは、口臭予防に欠かせません。
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●舌磨きに使用する器具
舌磨きに使用する器具は様々なものがあります。
歯科大学が口臭外来受診者に対しておこなった調査によると、使用している器具は舌ブラシ(45%)、歯ブラシ(18%)、舌クリーナー(10%)のほか、ガーゼ、タオル、布、スプーンなどを使用していました。
舌ブラシや舌クリーナー(舌ヘラ、舌スクレイパー)の使用がオススメですが、小さめの歯ブラシを使用しても問題はありません。金属製のデコボコのついた舌クリーナーは、舌が傷つきやすいので、使用にあたっては注意が必要となります。
●舌磨きの方法
舌磨きのコツは下記となります。ご不明な点などがありましたら、ご来院の際にお気軽にお問い合わせください。
1)舌を磨き過ぎない
舌は歯とは異なり、やわらかい粘膜でできているため、1日に何度も磨いたり、強い力で磨くと、舌表面を傷つけてしまい、痛みが出たり、味覚障害の原因になるため注意が必要です。
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2)水に濡らしただけのブラシで磨く
通常はブラシを水に濡らした状態で磨きます。歯磨き粉は研磨剤が入っており、舌を傷めてしまいますので使用しません。
3)最大限に舌を前に出す
多くの人は舌の中央のみを磨いていて、舌の奥(舌根)が磨けていない傾向があります。舌を最大限に前に出して、舌の奥も磨くようにします。
4)食後や歯磨き後は嘔吐反射が出やすい
食後や歯磨き後に舌を磨くと、オエッとなりやすい傾向があります。食前、歯磨き前の舌磨きがオススメです。食後は唾液の効果などによって舌苔の状態が改善していることが多く、歯磨き前の舌磨きの方が口臭予防効果があります。
5)1日1回、起床直後がオススメ
舌磨きは1日1回で十分です。オススメの時間は起床直後です。睡眠中は唾液の分泌量が減少して口内の細菌が増加、起床時が最も細菌が多い状態となります。細菌を寝起きの水分補給や朝食といっしょに飲み込まないよう、起床直後の舌磨きがオススメです。
●口臭外来での舌磨き
口臭外来では歯科医師や歯科衛生士が舌磨きをおこないます。専用の器具やガーゼを使用して舌苔を除去します。自分自身での舌磨きに比べると、歯科医師や歯科衛生士がおこなう舌磨きは、口臭が大幅に減少します。
口臭の予防方法、改善方法についてご不明な点がありましたら、些細なことでも構いませんので、ご来院の際にお気軽にお問い合わせください。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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