●コンピュータガイドシステムとは
「コンピュータガイドシステム」とは、インプラント治療の際にCT検査で得られたデータをコンピュータで再構築し、あごの形態、骨の質などを3次元で解析するシステムです。インプラントシミュレーションシステム、コンピュータ支援システム、CT画像解析ソフトなどとも呼ばれています。
レントゲン写真(X線画像)のような平面ではなく、歯、骨、神経の状態をあらゆる角度から立体的に見ることができます。CT画像よりも分かりやすく、より正確に、より安全なインプラント治療をおこなえることから、歯科医院での導入が進んでいます。
CT画像とX線画像の違い
レントゲン写真と比較すると、CT検査で得られる画像は比較できないほどのデータを得ることができます。コンピュータガイドシステムは、CTで得られたデータをさらに詳しく、分かりやすく解析します。
●コンピュータガイドシステムを使用する利点
レントゲンやCTで得られる画像に比べると、より正確な治療計画を立てることができます。より安全で精度の高い手術をおこなうことができます。
これまでできなかった難症例も治療可能となることがあります。
歯肉を切らずにインプラントを埋入できる「無切開手術(フラップレス)」、インプラント埋入後すぐに咬めるようになる「即時加重インプラント」も可能となります。
患者様もご自身のあごの状態を、コンピュータ画像でご覧いただけますので、治療計画を大変容易にご理解いただけます。
コンピュータガイドシステムの画像
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●コンピュータガイドシステムの種類
コンピュータガイドシステムは最大手のシムプラント、日本で開発されたアイキャットナビゲーションシステムなど数種類があります。一部の歯科医院で導入され、インプラント治療で使用されています。
シムプラント (SimPlant) |
アイキャット (iCAT) |
テンディーアール (10DR) |
ノーベルガイド (NobelGuide) |
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開発国 | ベルギー | 日本 | 韓国 | スウェーデン |
対応インプラント | 全てのインプラント | 一部のみ | ||
画像 | ||||
特徴 | 最大手。世界で最も歴史があり、機能も充実。 | 大阪大学で開発された純国産システム。 | 導入費用が安い。 | ノーベルバイオケア社のインプラント向けに開発。 |
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コンピュータガイドシステム