●ナルコレプシーとは
「居眠り病」ともいわれ、時と場所に関係なく居眠りを一日に何回も繰り返す病気です。前日に十分な睡眠時間をとっても、仕事、運転、会話などの最中に居眠りしてしまいます。
昼間の強い眠気のほか、驚いたり笑ったりすると全身の力が抜けてしまう、寝入りばなに金縛りにあうなどの症状がみられます。
昼間の強い眠気等の症状があります
関連するページ ナルコレプシー Q&A
●有病率
睡眠時無呼吸症候群に比べると低く、世界では2000人に1人の割合(0.04%)、日本では600人に1人の割合(0.16%)で発症するとされています。日本国内には20万人以上の患者さんがいるとされています。
病名がほとんど知られていないため、実際に治療をおこなっている人は2000人程度と推測されています。
●発症年齢
10〜20歳代前半、特に15歳前後に多くみられます。
●原因
原因は不明ですが、ストレスや何らかの体質が病気の発症に関わっていると考えられています。また、日本人の患者のほぼ100%が白血球の型(HLA)の一つであるDR2が陽性であることから、遺伝的な要因もあるものと考えられています。
●検査方法
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)、眠気テスト(エプワースの眠気テスト、ESS)のほか、睡眠潜時反復試験(MSLT)を繰り返しおこないます。
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)では、一晩寝ている間の眠りの状態を調べます。睡眠潜時反復試験では、日中の眠気の状態を調べます。
検査風景
関連するページ 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査) 眠気テスト
●治療方法
完治する方法は確立されておらず、薬の服用と生活習慣の改善をおこないます。昼間の眠気を軽くする薬(中枢神経刺激薬)、抗うつ薬など、症状に応じて薬の服用をおこないます。
また、規則正しい睡眠習慣を習慣づける、いつもきまった時間に昼寝をするなど、生活習慣の改善をおこないます。
●診療をおこなっている医療機関
ナルコレプシーは、居眠りのために怠け者、やる気がないなど、周囲の人から誤解されがちです。眠気が交通事故の原因になることもあります。疑いのある場合は早めに受診し、治療を開始することが大切です。
治療は一部の精神科、神経内科のほか、内科、循環器内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科などでおこなっています。医療機関がお分かりならないときは、診させていただいた後に、当クリニックで適切な医療機関をご紹介させていただくこともできます。
関連するページ(外部サイト) なるこ会(特定非営利活動法人 日本ナルコレプシー協会)
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