●インプラント矯正とは
インプラント矯正とは、矯正治療のために開発されたインプラントをあごの骨に埋め込み、これを使用して歯を動かす新しい治療方法です。これまでの矯正治療では難しかった歯の移動ができるようになるほか、治療期間を短縮できるなどの利点があります。
矯正用インプラント 歯肉に入れたインプラント
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●インプラント矯正の利点
治療期間が短くなることが多い。
歯を抜かない矯正治療が可能となることがあります。
取り外しが必要な装置が、ほとんど必要なくなります。
笑ったときに歯肉が見える状態(ガミースマイル)の改善も可能となることがあります。
外科手術が必要な歯並びでも手術をせずに治療ができることがあります。
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●インプラント矯正の欠点
インプラントを入れるための簡単な手術(10分ほど)が必要となります。
インプラントが外れることがあり、外れたときは再度インプラントを入れる必要があります。
小児(主に16歳以下)は骨が成長しているため使用できません。
●矯正治療で使用するインプラントの特徴
矯正治療で使用するインプラントは、歯の代わりとして使用する通常のインプラントとは異なり、小さく、細いインプラントを使用します。材質はチタンでできています。
矯正治療中、6〜8ヶ月間使用して、治療後はインプラントを除去します。ほとんどの場合において麻酔は必要なく、簡単に除去できます。除去後は1週間ほどで元の状態に戻ります。傷が残ることはありません。
バネ(左)やゴム(右)などで歯を引っ張ります
種類 | 長さ | 太さ | 使用期間 | 材質 |
矯正治療用 | 5〜10mm | 1〜2mm | 6〜8ヶ月 | チタン |
通常 | 8〜12mm | 3〜6mm | 数十年 | チタン、ハイドロキシアパタイト |