●歯ぎしりと胃食道逆流症※１

睡眠中の歯ぎしりは、歯が削れる、折れる、知覚過敏、歯周病を悪化させる等の原困となりますが、自分で気付くことはほとんどありません。

最近の研究により、胃酸などの胃の内容物が食道に逆流した直後に、あごの筋肉の運動も活発となり、歯ぎしりをおこしていることが明らかにされました。

歯ぎしりに関連する因子として睡眠時無呼吸症候群、喫煙、カフェインの摂取、ストレスなどがあり、これは胃食道逆流症の関連する因子と一致することから、歯ぎしりと胃食道逆流症は何らかの関連があるのではないかと考えられています。

　睡眠中の歯ぎしりと胃食道逆流症は関連があります

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●胃食道逆流症の治療と歯ぎしり※２

モントリオール大学（カナダ）の研究グループがおこなった調査では、歯ぎしりをしている人は１時間に３．６回も逆流症状をおこしていたのに対し、歯ぎしりをしていない人はわずか０．１回でした。

逆流症状をおこしている人の方が、明らかに歯ぎしりが多いという結果となりました。


歯ぎしりと逆流の回数



胃食道逆流症の代表的な薬である「プロトンポンプ阻害薬（ＰＰＩ）」を服用すると、逆流症状が減っただけでなく、歯ぎしりの回数も減りました。胃食道逆流症の治療をおこなうと、歯ぎしりも減ることが明らかにされました。


胃食道逆流症の治療と歯ぎしりの抑制効果




※１　Relationships among nocturnal jaw muscle activities, decreased esophageal pH, and sleep positions.　Relationships among nocturnal jaw muscle activities, decreased esophageal pH, and sleep positions.　Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2004 Nov;126(5):615-9.　※２　Miyawaki S, Lavigne GJ, Pierre M, Guitard F, Montplaisir JY, Kato T.　Association Between Sleep Bruxism, Swallowing-Related Laryngeal Movement,and Sleep Positions　Sleep. 2003 Jun 15;26(4):461-5.etc.



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