●がん治療と口腔ケア
口の中には300種類以上、1mgの歯垢(耳かき1杯)には数億もの細菌が存在します。
がん治療では、免疫力の低下により細菌が繁殖しやすく、繁殖した細菌は口内炎、口腔粘膜炎、肺炎(誤嚥性肺炎)、感染症など、様々な合併症を引きおこします。
こうしたことから、がん治療前に虫歯や歯周病の治療を済ませ、治療前後は歯のクリーニング(PMTC)を中心とした口腔ケアをおこなうことにより、口の中の細菌を増やさないことが大切です。
歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔ケアは手術の成功率を高め、入院日数が短縮でき、医療費が安くすることができ、手術後の合併症や感染の発生率を低下させることができます。
口腔ケアの必要性
歯のクリーニング(PMTC)前と後
当クリニックは、国立がん研究センター連携歯科医院、横浜市周術期連携歯科医院に認定されています。
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●口腔ケアの効果
大阪警察病院(大阪府、580床)が胃がん、大腸がん、甲状腺がんの患者さんを対象におこなった調査では、歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔ケアをおこなうと、胃がんの場合で入院日数は2日短縮、医療費は21万円安く、手術後の感染発症率は7割減少させることができました。
入院日数
※大腸がん:直腸がん
医療費
術後創部感染発生率
総合病院国保旭中央病院(千葉県、989床)が半年間の集計をおこなったところ、歯科医師により診査、計画され、歯科衛生士が口腔ケアをおこなった患者さん(胃がん)は、入院期間が大幅に短縮され、治療費も大幅に短縮されました。
入院期間
医療費
※参考資料 口腔機能管理等による効果と医科歯科連携が効果的に機能している事例 日本歯科医師会
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