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肺炎(肺炎、誤嚥性肺炎)とは
肺炎は細菌やウイルスによって肺に炎症がおこった状態をいいます。体力が落ちているときや高齢になり免疫力(抵抗力)が弱くなると発症しやくなります。
肺炎による死亡者の98%以上は高齢者で、人口の高齢化により肺炎で死亡する人は増え続けています。
肺炎は1975年に不慮の事故に代わって日本人死因の4位となり、2011年に脳血管障害に代わって日本人死因の3位となりました。2020年代になり老衰による死亡が急増、現在は
日本人死因の4位、9.5%(肺炎、誤嚥性肺炎)となっています。
日本人の死因
※令和7年(2025年) 人口動態統計月報年計の概況(厚生労働省)
関連するページ 誤嚥性肺炎の予防 肺炎をおこしやすい方の口の中の特徴
●誤嚥性肺炎とは
食べ物や唾液が食道ではなく、誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。
通常、食べ物がのどに入ると反射的に気管は塞がれます。ところが、老化などによってこの反射が衰えると気管が塞がれません。開いたままの気管から唾液や食べ物が肺に入っていきます。
口の中には300種類以上、1mg(耳かき1杯)の歯垢(しこう)には、数億もの細菌がいます。口から肺に入り込んだ唾液や食べ物のなかの細菌は肺炎を引きおこします。これが誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎は高齢者に多く、50歳以下はまれです。肺炎に占める誤嚥性肺炎の割合は、70歳以上の70%以上、90歳以上の95%以上とされています。

食べ物や唾液は通常は胃に入りますが(→)、老化等が原因で気管が塞がれないと、肺(→)に入ってしまいます。
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誤嚥性肺炎に関する最近のトピック
2024年4月に7年ぶりに改定された「成人肺炎診療ガイドライン2024」では、誤嚥性肺炎の治療方針が大きく変わりました。
最大の転換点は、薬(抗生物質)に頼る治療から、患者さん自身の力を引き出す治療へと重点が移ったことです。薬で菌を退治するだけでなく、患者さん自身の免疫力や回復力をそれ以上に重視しています。
誤嚥を恐れて長く絶食を続けると、かえって飲み込む筋肉が衰えてしまいます。そのため、発症後すぐに口腔ケア、飲み込みの訓練(嚥下訓練)、適切な栄養管理の3つを同時にスタートし、体力を落とさずに治すことが新しい治療となっています。
ガイドラインを受けて、2026年6月の診療報酬改定(医療費の仕組みの改定)では、誤嚥性肺炎の予防と早期退院へのサポートがこれまで以上に手厚くなりました。
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誤嚥性肺炎を発症しやすい人
高齢者、認知症、脳卒中、手術後は誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。
1)高齢者
高齢になると、のどの反射は鈍くなり(摂食嚥下障害)、誤嚥しやすくなります。肺に入った細菌は誤嚥性肺炎を発症させます。
高齢者の誤嚥性肺炎の特徴
ほとんどが高齢者/飲み込む力や咳反射の低下が発症に関与/食事をしなくても、唾液が肺に入ることで発症することも多い/繰り返し生じる/脳梗塞、アルツハイマー病など、全身の病気が関与することも多い ほか
関連するページ 摂食嚥下障害 摂食嚥下障害 Q&A
2)全身の病気、寝たきり
脳卒中による麻痺などの後遺症があったり、寝たきりになると、誤嚥しやすくなります。また、介護の手を借りないと歯をみがけないこともあり、口の中が汚れて細菌が繁殖しやすくなります。その結果、誤嚥性肺炎を発症しすくなります。
誤嚥性肺炎をおこしやすい全身の病気等
脳血管障害(
脳卒中、脳梗塞)/脳腫瘍、外傷/筋萎縮性側索硬化症(ALS)/
認知症/
オーラルフレイル(口腔機能低下症)/
胃食道逆流症(逆流性食道炎)/
パーキンソン病/
筋ジストロフィー/
慢性閉塞性肺疾患(COPD)/
胃食道逆流症(GERD)/食道がん(反回神経麻痺)/食道アカラシア/
口腔がん/
アルツハイマー病/ギラン・バレー症候群/
統合失調症/
うつ病/不眠症(精神安定剤、睡眠薬の服用)/
重症筋無力症/頭部外傷 ほか
3)手術後
手術後は口の中が汚れて細菌が繁殖しやすく、また治療に伴い免疫力(抵抗力)が低下するため、誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。30万件の手術報告では、手術後に1%の患者さんに誤嚥性肺炎が発生し、約4分の1が死亡したと報告されています。
関連するページ 周術期口腔機能管理(手術前の歯科治療)の効果と流れ
4)絶食、点滴管理
絶食や点滴管理は筋肉の減少(サルコペニア)を招いて、誤嚥をおこしやすい喉にします。また、全身の免疫細胞の70%が集まる「腸管関連リンパ組織」の機能が低下し、肺に入り込んだわずかな細菌すら排除できなくなります。誤嚥を恐れるあまり絶食にすることはリスクを伴います。
関連するページ 食育・栄養
5)その他
合わない入れ歯の使用、入れ歯の清掃不良、口内炎、舌炎、扁桃炎などにより誤嚥をおこしやすくなります。
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誤嚥性肺炎の症状
最初は、食べ物がいつまでたっても口の中に残っている、口から食べ物をよくこぼす、お茶を飲むとむせるといった、飲み込みにくい症状(摂食嚥下障害)があらわれます。
症状が進むと、せき、痰(たん)、発熱のほか、、食べる量が減って栄養不足や体重の減少がおきたり、水を飲む量が減って脱水状態になることがあります。
症状が全くあらわれないこと、周囲の人が異変に気付かないことも多くあります。何となく元気がない、食欲がないといった場合は誤嚥性肺炎の可能性があり、肺炎を疑う必要があります。
●当クリニックの取り組み
当クリニックでは、医科医療機関や介護施設等との緊密な連携を重視し、地域全体で患者様を支える体制を整えています。
歯科医師、歯科衛生士に加え、管理栄養士が在籍し、単なる口腔ケアにとどまらず、栄養面や食形態のアプローチも含めた「多職種チーム」で誤嚥性肺炎の予防、摂食嚥下リハビリテーションに取り組んでいます。
在宅医療や施設入所中の患者様の口腔管理でお困りの際は、いつでもお気軽にご相談ください。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
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広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)
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