甲状腺機能亢進症と歯科治療 横浜・中川駅前歯科クリニック
甲状腺機能亢進症とは

甲状腺は首の前、のどぼとけの骨の下にある、重さが20gほどの小さな臓器です。全身の細胞の働きを活発にし、成長を助ける働きがある「甲状腺ホルモン」を作り出しています。

甲状腺の機能が活発になりすぎて、甲状腺ホルモンが出過ぎてしまう病気を「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」といい、甲状腺の機能が亢進すると、精神不安、発汗の増加、動悸、頻脈、疲れやすさなどの症状があらわれます。甲状腺機能亢進症の原因としてはバセドウ病、甲状腺炎、プランマー病などがあります。

甲状腺機能亢進症の代表的な病気であるバセドウ病は、発症年齢は20〜40歳代、女性に多く、男女比は1:5〜6となっています。国内における患者数は200〜400人に一人の割合でいるとされています。

甲状腺

関連するページ  甲状腺機能低下症と歯科治療



甲状腺クリーゼ

甲状腺クリーゼとは、甲状腺機能亢進症が重症化した状態で、心不全、不整脈、高熱、意識障害など、生命に関わる症状があらわれる難病です。歯科治療において最も大切なことは、甲状腺機能が正常で甲状腺クリーゼをおこさないことです。

甲状腺機能の管理が不十分ときは、抜歯、歯周病の外科手術、インプラント手術など負担の大きい処置は、甲状腺クリーゼをおこす危険性があるため避けるようにします。



麻酔

歯科治療において局所麻酔を使用する際は、注意が必要となります。歯科治療で最もよく使用される局所麻酔「2%塩酸リドカイン(歯科用キシロカインカートリッジほか)」の説明書(添付文書)には、原則禁忌の病気として高血圧、動脈硬化、心不全、甲状腺機能亢進症が記載されています。

原則禁忌とは、基本的には使用してはいけないものの、どうしても必要があるときは使ってもよいという意味です。

そのため、甲状腺機能亢進症の方の歯科治療では、3%塩酸プロピトカイン(歯科用シタネスト−オクタプレシン)、3%塩酸メピバカイン(スキャンドネストカートリッジ)が多く使用されます。

麻酔

関連するページ  妊娠中の歯科麻酔



歯科治療において注意すべきこと

甲状腺機能の管理を優先させ、その後に歯科治療を始めていきます。必要に応じて医師と歯科医師が連携と取りながら治療をおこなっていきます。

歯科治療で使用する局所麻酔は、注意が必要なことがあります。


当クリニックでは、バセドウ病を始めとする甲状腺機能亢進症の歯科治療に対応させて頂いております。ご不明な点等がありましたら、お気軽にお問い合わせください。



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
  交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
  青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
  小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
  横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
  南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
  広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
  新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)




関連するページ  全身のご病気、障害、こころの病気をおもちの方の歯科治療


甲状腺機能亢進症と歯科治療