妊娠中の歯科麻酔
●歯科治療で使用する局所麻酔

歯科治療で使用する局所麻酔は、リドカイン、プロピトカイン、メピバカインが使用されます。リドカインが最も多く使用され、プロピトカインは妊娠中は避けた方が良い歯科麻酔です。


1)2%塩酸リドカイン(歯科用キシロカインカートリッジ、オーラ注歯科用カートリッジ)
効果が高く、麻酔の効果時間も長いことから、最も多く使用されています。当クリニックでも、歯科麻酔の殆どはリドカインを使用しています。通常量ならば問題はありませんが、大量に使用すると子宮の血液の量が減り胎児死亡の恐れがあります。

歯科麻酔 歯科用キシロカインカートリッジ

関連するページ  歯科麻酔  歯科麻酔 Q&A  妊娠中の薬の服用



2)3%塩酸プロピトカイン(歯科用シタネスト−オクタプレシン)
循環器の病気などで、リドカインが使用できない患者さんにも使用できます。リドカインよりも麻酔の効果が弱い傾向にあります。

胎盤を簡単に通過し、母体濃度よりも胎児濃度が高くなるため、使用は避けた方がよいという意見もあります。成分のフェリプレシンには、子宮収縮作用、分娩促進作用があるため、妊娠後期(妊娠8ヶ月以降)は使用を避けたほうがよいとされています。

関連するページ  妊娠中にかかりやすい口の中の病気  歯周病と妊娠



3)3%塩酸メピバカイン(スキャンドネストカートリッジ)
上記2つの麻酔には血管収縮薬が入っていますが、メピバカインには入っていません。血管収縮薬は麻酔効果を高め、出血を少なくする作用がありますが、血圧を上げ、心拍数を変化させることがあります。

麻酔の効果時間が短いため、治療後の不快感が短時間で済みます。

関連するページ  妊娠中のレントゲン



●妊娠中の歯科麻酔

歯科治療で使用する局所麻酔は胎盤を通過しますが、使用量がごく少量のため、胎児への影響はほとんどありません。無痛分娩にもリドカインが使用され、歯科治療に使用する量よりもはるかに多くの量が使用されていますが、胎児への影響はほとんどありません。

局所麻酔は安定期(妊娠5〜7ヶ月)が望ましいものの、大きな虫歯などで麻酔をおこなわないと適切な処置ができず、かえって母体に大きなストレスを与えてしまいます。このような場合は、妊娠初期や妊娠後期であっても麻酔をおこなうべきとされています。

ただし、歯科治療時の不安感を軽くする麻酔「笑気麻酔(笑気ガス)」は、妊娠初期は使用はできません。

笑気麻酔 笑気吸入鎮静器

関連するページ  笑気麻酔  笑気麻酔 Q&A



●中川駅前歯科クリニックの取り組み

当クリニックでは、麻酔は必要最少限にとどめております。必要以上に麻酔をおこなうことはありません。また、安全性の高い麻酔を使用しています。

麻酔を希望されない患者様においては、無理に麻酔をおこなうことはありません。

ご心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。

マタニティ お気軽にご相談ください



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
  交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
  青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
  小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
  横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
  南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
  広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
  新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)



関連するページ  マタニティ歯科


妊娠中の歯科麻酔 横浜・中川駅前歯科クリニック