甲状腺機能低下症と歯科治療 横浜・中川駅前歯科クリニック
甲状腺機能低下症とは

甲状腺は首の前、のどぼとけの骨の下にある、重さが20gほどの小さな臓器です。全身の細胞の働きを活発にし、成長を助ける働きがある「甲状腺ホルモン」を作り出しています。

甲状腺の機能が低下して、甲状腺ホルモンが不十分となる病気を「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」といいます。甲状腺の機能が低下すると寒がり、低体温、低血圧、徐脈、疲れやすさ、舌の肥大などの症状があらわれます。甲状腺機能低下症の原因としては、橋本病(慢性甲状腺炎)、首周辺の放射線治療などがあります。

甲状腺機能低下症の代表的な病気である橋本病は、発症年齢は30〜40歳代、女性に多く、男女比は1:10〜20となっています。軽症例も含めると、成人女性の3〜5%にみられるとされています。

甲状腺

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麻酔

歯科治療において局所麻酔を使用する際は、注意が必要となります。治療薬として使用されるチラーヂンS(レボチロキシンナトリウム)は、麻酔液の成分であるエピネフリンの作用を強めてしまいます。

歯科治療で最もよく使用される局所麻酔「2%塩酸リドカイン(歯科用キシロカインカートリッジほか)」はエピネフリンが含まれているため使用できないことがあります。使用できない場合は、3%塩酸プロピトカイン(歯科用シタネスト−オクタプレシン)などの麻酔液が使用されることもあります。

麻酔

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歯科治療等において注意すべきこと

甲状腺機能の管理を優先させ、その後に歯科治療を始めていきます。必要に応じて医師と歯科医師が連携と取りながら治療をおこなっていきます。

橋本病であっても、甲状腺機能の低下がなければ、歯科治療は問題はありません。歯科治療で使用する局所麻酔は、注意が必要なことがあります。

口内が乾燥しやすい傾向があります(ドライマウス)。

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当クリニックでは、橋本病を始めとする甲状腺機能低下症の歯科治療に対応させて頂いております。ご不明な点等がありましたら、お気軽にお問い合わせください。



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