群発頭痛 横浜・中川駅前歯科クリニック
群発頭痛
群発頭痛とは

群発頭痛は人類最悪の痛みとも言われ、発作がおきたときは激烈な痛みが生じます。あまりの痛みに耐えかねて自殺する人もおり、自殺頭痛ともよばれています。

性別では男性、年齢では20〜40歳代に多く、発症率は0.1%程度とされています。発症から診断までに平均で7年程度を要しており、半数以上の人は自分で医療機関を探し、専門の医療機関にたどり着いているのが現状です。

頭痛と名のつく病気ですが、歯が痛い、目の奥が痛いなど、多くの人は頭痛とは思わずに歯科、口腔外科、眼科、耳鼻咽喉科などを受診します。1/3の人は歯の痛みと思って歯科、口腔外科に受診します。

痛み 男性が多い傾向にあります

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群発頭痛の特徴

1)周期性
体内時計が関与しており、1〜2年に一度、痛みが集中的におきる「群発期」がきます。同じ季節、同じ月におきることが多く、毎年ほぼ同じ月日に受診する人もいます。群発期以外のときは全く痛みがありません。多くは10年以上にわたって続きます。


2)痛みがおきる期間、回数、時間
群発期は平均8週間、半数以上が1〜2ヶ月続きます。少ない人で2日に1回、多い人で1日に8回、平均で1日1〜2回、痛み発作がおきます。1回の発作時間は半数の人が1〜2時間、1/4の人は2〜3時間ほど続きます。

睡眠中に痛みがでることが多く、多くの人は「痛くて眠れない」と訴えますが、実際は痛みのために飛び起きています。群発期にお酒を飲むと痛み発作がおきます。


3)痛みがおきる部位、痛みの特徴
片側の目のまわりを中心に、上あごの奥歯、耳の周辺が痛みます。「上あごの奥の歯だけが痛む。痛みがひどいので抜いてほしい」と言う人もいます。

痛みは激烈で、焼け火箸を突っ込まれるような痛み、眼球をえぐり取られるような痛みと表現されます。激痛のためにじっとしていられず、うろうろ歩き回ったり、同じ動作をくり返す、壁に頭をぶつけ回る、床を転げ回る人も多くいます。

痛みのある側から涙が出る、鼻水が出る、鼻がつまる、眼が充血するなどの症状があります。

涙 痛みのある側から涙や鼻水がでることがあります



群発頭痛の原因

群発頭痛の原因は、目の後ろにある太い動脈が、一時的に神経性の炎症をおこして腫れあがるためにおきます。

詳しい原因は不明ですが、体内時計がある脳の視床下部という場所が関わっており、ある時間になるとタイマーにスイッチが入って群発期となり、一定の時間が過ぎるとタイマーが切れて痛みが治まると考えられています。

目覚まし時計 体内時計が関与しているとされています



群発頭痛の診断

群発頭痛の診断は、下記の「国際頭痛分類」をもとにおこないます。基準を満たすと群発頭痛と診断されます。

診断できる医師や歯科医師は少なく、検査で異常があるわけではなく、激しい痛みのために救急車で運ばれても病院に着くころには治っていることもあり、群発頭痛と診断されないことが多くあります。

歯科大学が歯科医師に対しておこなった調査では、群発頭痛の病名を聞いたことがあるのは19%、目の周りに激痛をおこすことを知っているのは11%、診断できると答えたのは1%しかいませんでした。

正しい診断、治療を受けるためには、痛みの強さや症状、痛みがおきた日付、時間、回数などを記録して、受診の際に群発頭痛の可能性を受診の際に医療従事者に申告することが大切です。


群発頭痛の診断基準(国際頭痛分類第3版beta版)

A.B〜Dを満たす発作が5回以上ある

B.未治療の場合、重度〜きわめて重度の一側の痛みが眼窩部、眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に15〜180分間持続する

C.以下の1項目以上を認める

1.頭痛と同側に少なくとも以下の症状あるいは徴候の1項目を伴う
a)結膜充血または流涙(あるいはその両方)
b)鼻閉または鼻漏(あるいはその両方)
c)眼瞼浮腫
d)前額部および顔面の発汗
e)前額部および顔面の紅潮
f)鼻閉感
g)縮瞳または眼瞼下垂(あるいはその両方)

2.落ち着きのない、あるいは興奮した様子

D.発作時期の半分以上においては、発作の頻度は1回/2回〜8回/日である

E.ほかに最適なICHD−3の診断がない


※国際頭痛分類第3版beta版(ICHD−3β)
国際頭痛学会が定める分類・診断基準。第3版は2013年に国際頭痛学会学会誌に掲載され、2014年に日本語訳が出版されました。ベータ版となっているのは、国際頭痛学会がこの分類に基づいた実地診療を見極め、将来的さらに修正を加えて正式な第3版を発表する礎になるという位置付のためです。




●群発頭痛の治療

群発頭痛の治療は、群発期そのものが発生しなくなる治療はなく、群発期におこった痛みを軽くしたり、消失させることを目的とした急性期の治療と痛みの発現を防ぐ予防治療に分けられます。治療は主に頭痛専門医のもとでおこないます。


1)急性期の治療
純酸素(100%の酸素)の吸入、トリプタン系薬剤(商品名:イミグランほか)の注射薬もしくは点鼻薬を使用します。

酸素吸入はスポーツ店などで販売されている低濃度の酸素では効果がなく、また量が少ないため、医療用の100%酸素を毎分7リットルの量で15分ほど吸入します。トリプタン系薬剤は、腫れあがった血管を収縮させ、痛みを抑える作用があります。

酸素ボンベ 医療用酸素(当クリニック)


2)予防治療

血管を拡張させる薬であるペラパミル(商品名:ワソランほか)を服用することで、痛みの発生を予防します。効果が得られるまでに数日かかるため、ステロイド剤を併用します。



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