非歯原性歯痛とは

歯が原因ではないのに歯が痛む症状を、非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)といいます。

歯が痛いのに歯科医院に受診したが原因が分からない、歯科治療をおこなったのに痛みが取れないといった症状は、非歯原性歯痛であることがあります。

非歯原性歯痛は多く、海外での研究では歯の痛みがある人の88%は歯科医院に来院し、3%は歯が原因ではない歯の痛み(非歯原性歯痛)で、9%は歯と歯以外の原因が混合した歯の痛み(歯原性歯痛と非歯原性歯痛との混合)と報告されています。

痛み 原因不明の歯の痛みと診断されることが多くあります

関連するページ  歯痛 Q&A  歯痛の原因



非歯原性歯痛と診断を受けるまでの経過

非歯原性歯痛の患者さんは痛みの原因が分からず、あちこちの医療機関を受診し、長期にわたって様々な検査や治療を受けています。

九州大学がおこなった調査では、発症してから非歯原性歯痛と診断がつくまでの期間は平均4年、受診した医療機関は平均3.7施設、かかった医療費は平均22万円でした。

診断がつくまでに受診した医療施設は、歯科を受診した人は93%、耳鼻咽喉科が同23%、心療内科が同21%、内科が同10%でした。治療内容では、歯の根の治療をおこなった人が75%(平均3.2本の治療)、抜歯が同45%(平均1.9本の抜歯)と多く、5%の人は抜歯後にインプラント治療がおこなわれていました。



非歯原性歯痛の種類

非歯原性歯痛の原因としては下記があります。


1)筋・筋膜性歯痛
疲労した筋肉を原因として、歯に痛みが生じます。原因不明の歯の痛みの78%に、顔や首の筋・筋膜痛があるとされています。

関連するページ  筋・筋膜性歯痛


2)神経障害性歯痛
三叉(さんさ)神経痛、舌咽(ぜついん)神経通、帯状疱疹(たいじょうほうしん)の症状として、歯の痛みが生じることがあります。痛みではなく、歯がしみる、知覚過敏の症状がおきることもあります。なかなか治らない歯の根の治療の6%は、神経障害性歯痛があるとされています。

関連するページ
神経障害性疼痛  歯科治療後の神経障害性疼痛  三叉神経痛  舌咽神経痛  帯状疱疹



3)神経血管性歯痛
片頭痛や群発頭痛の症状の一つとして、歯が痛むことがあります。群発頭痛は人類最悪の痛みと言われるほどの激烈な痛みがあります。

ストレス 群発頭痛では、目の奥がえぐられるような、耐えがたい痛みが生じます

関連するページ  片頭痛  群発頭痛


4)上顎洞性歯痛
上顎洞(じょうがくどう、副鼻腔)炎の18%に、上あごの奥歯の痛みがあります。また、上顎洞周辺の組織に炎症があったり、上顎洞癌の最初の症状として、上あごの奥歯の痛みがあります。

関連するページ  上顎洞性歯痛


5)心臓性歯痛
心臓発作をおこす前の症状として、歯や顔の痛みを生じることがあります。歯が痛むので自家用車で歯科医院に来院し、待合室で心臓発作をおこして倒れたという報告もあります。

関連するページ  心臓性歯痛


6)精神疾患または心理社会的要因による歯痛
不安やうつ病の症状の一つとして歯の痛みがあります。また、医療への不信感や怒り、治療に対する不安などから、歯の痛みがおきることもあります。


7)その他
口周辺の癌、あごの骨の骨髄炎、脳腫瘍、白血病、糖尿病、巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)などの病気によって歯が痛むことがあります。

関連するページ  巨細胞性動脈炎



非歯原性歯痛の治療

歯の痛みがあった場合は歯科に受診しますが、虫歯や歯周病など痛みの原因が歯以外と考えられるとき、あるいは原因が分からない場合は専門の医療機関を受診します。治療は症状に応じて歯科、内科、ペインクリニック、心療内科などでおこないます。

検診 歯科医院での検査、診察



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
  交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
  青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
  小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
  横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
  南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
  広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
  新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)




関連するページ  歯痛・顔面痛


非歯原性歯痛(歯が原因ではない歯痛)
非歯原性歯痛(歯が原因ではない歯痛) 横浜・中川駅前歯科クリニック