●心臓性歯痛とは
心臓に酸素と栄養を送る血管(冠動脈)が突然つまり、心臓への血液供給が大きく減少または遮断されると、狭心症や心筋梗塞がおき、最悪の事態では心臓突然死がおきます。
狭心症や心筋梗塞の痛みの85%は胸の痛みと同時に顔面の痛みがおき、15%は顔面のみの痛みがおきます。胸の痛みが多いものの、関連痛として歯、下あご、肩、左前腕が痛むことがあり、ときには歯のみの痛みが自覚されることがあります。
心臓発作の85%は、胸の痛みと同時に顔面の痛みがあります
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●心臓性歯痛の特徴
短時間の痛みが発作的におきること、運動時に痛みが生じやすい傾向にあります。走ったり階段を上るなど運動をすると歯の痛みが悪化し、休息をすると歯の痛みがなくなるといったことがおきます。痛みの持続時間は数分〜20分程度で、30分以上続く場合はより深刻な症状と言えます。
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●心臓性歯痛の治療
歯科では、歯や下あごの痛みの原因が虫歯や歯周病など歯科に関する病気でないかを診査します。心臓性歯痛が疑われる場合は、適切な医療機関を紹介し、紹介先医療機関での検査、治療となります。
歯の痛みが明らかに心臓性歯痛と思われるときは、早急に内科、循環器科、循環器内科、心臓血管外科などの医療機関を受診します。治療は、狭心症治療薬や抗血栓薬(血管をつまらなくする薬)の服用、心臓バイパス手術などがおこなわれます。
歯の痛みがあるときは、速やかに医療機関を受診します
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