心臓外科手術前、手術後の歯科治療 横浜・中川駅前歯科クリニック
心臓外科手術

心臓外科手術の適応となる病気には、先天性心疾患、心臓弁膜症、冠動脈疾患などがあります。超高齢化社会となり、特に動脈硬化を原因とする心臓弁膜症に対する手術が増加しています。

心臓弁膜症の手術の多くは全身麻酔のもとで一時的に人工心肺装置を使用して心臓を切開しておこなわれます。これらの手術において重要なことは、手術後の感染性心内膜炎、人工呼吸器関連肺炎の予防となります。


1)感染性心内膜炎(IE)
感染性心内膜炎は、心臓が細菌感染して炎症がおきている状態です。心臓外科手術後にいくつもの合併症を引きおこすことがあり、死亡率は20〜25%とされています。

細菌の侵入経路の多くは口からとされており、虫歯や歯周病を放置したり、口内が汚れていると細菌が繁殖し、感染性心内膜炎の発症リスクが高まるほか、発熱、入院期間の延長にもつながります。口内の細菌を減らしていくことが、感染性心内膜炎の予防につながります。

感染性心内膜炎をおこしやすい状態
虫歯や歯周病を放置/歯に汚れや歯石が付着している状態/腫れている歯肉/歯科の定期検診を受けていない/不適切な歯みがき方法、習慣

手術

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2)人工呼吸器関連肺炎(VAP)
人工呼吸器関連肺炎は人工呼吸管理中に発症する肺炎です。死亡率が高く、主に細菌を含んだ唾液を気づかないうちに飲み込み、細菌が肺に入ることで発症します。

人工呼吸器の使用、手術後の唾液の減少や免疫力の低下が、肺炎を発症しやすくします。口内の細菌を減らしていくことが、肺炎の予防につながります。

人工呼吸器

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手術前の歯科治療

心臓外科手術前には、循環器内科、心臓外科から歯科医院への治療依頼があります。緊急手術ではなく予定手術が多いことから、歯科医院で計画的に治療をおこないます。

歯のクリーニング(口腔ケア)をおこなったり、虫歯や歯周病の治療、感染源となりうる歯の抜歯をおこなうことで、口内の細菌を減らし、細菌が繁殖しにくい環境に整えていきます。

歯のクリーニング

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●手術後の歯科治療

通常、心臓外科手術直後は、集中治療室(ICU)での人工呼吸器を使用して治療をおこないます。手術前と同様に口内の衛生管理をしっかりおこなうほか、人工呼吸器関連肺炎予防も考えた管理が必要となります。

一般病棟に移った後や退院後は、自分自身での口内の清掃が可能なものの、口内の細菌を減らしていくことが感染性心内膜炎の予防につながるため、定期的に歯科医院に通院するなどして、虫歯や歯周病の予防をおこない、口内の衛生管理をしっかりおこなっていく必要があります。

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注意すべき歯科治療

下記の歯科治療は感染性心内膜炎のおこしやすため注意が必要となります。特に大量の出血を伴うような口腔外科手術、抜歯、インプラント手術、歯周外科手術などは、抗生物質を服用しての治療となることがあります。


1)感染性心内膜炎をおこしやすい歯科治療
抜歯/インプラント手術/歯周外科手術(歯周病の手術)/膿瘍切開(歯肉を切って膿を出す処置)/嚢胞摘出術(膿の袋を取り出す手術)/歯の移植、再植/生体組織診断(生検)


2)感染性心内膜炎に注意すべき歯科治療
歯肉縁下歯石の除去(歯肉の下にある歯石の除去)/クラウンの形成(虫歯治療)/根管治療(歯の根の治療)/局所麻酔/歯周病の検査/抜糸

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当クリニックでは、心臓外科手術前後の歯科治療に対応しております。また、横浜市、横浜市立大学病院がおこなう手術前後の医療連携「横浜市周術期連携歯科医院」に認定されています。お気軽にご相談ください。



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