先天性心疾患のお子さんの歯科治療
●先天性心疾患とは

生まれつき心臓に何らかの異常があることを先天性心疾患(せんてんせいしんしっかん)といいます。発生頻度は新生児100人に対して1人(1%)となっており、病状は自然に治るものから、何度も手術が必要なものまで様々です。

心臓は4つの部屋に分かれていますが、先天性心疾患で最も多いのは右心室と左心室の間の壁に穴が開いている心室中隔欠損、次いで右心房と左心房の間の壁に穴が開いている心房中隔欠損となっています。

心室中隔欠損



●治療の基本

先天性心疾患の手術を受ける小児が最も注意しなければならないのは、感染性心内膜炎(IE)の予防です。感染性心内膜炎は心臓が細菌感染をおこしている状態で、小児の先天性心疾患での罹患率は高く、手術時に感染性心内膜炎をおこした小児の死亡率は高い傾向にあります。

「感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン」(日本循環器学会)には、原因となったもので最も頻度が高かったのは虫歯、歯周病(歯肉炎)といった口内の病気と歯科治療で、特に日本では歯周病を放置していることが多いと記載されています。

感染性心内膜炎の予防のためには、できるだけ早期から歯科医院で定期検診を受けるなどの管理が必要で、遅くとも1歳頃までにかかりつけの歯科をもつことが推奨されています。

入院

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●手術前の歯科治療

手術前には虫歯や歯周病(歯肉炎)の治療を終えるのはもちろんのこと、虫歯や歯周病(歯肉炎)の予防処置を受け、感染源をできる限り排除した口内環境にしていくことが、安全な手術を受けるために必要となります。

診察

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●手術後の歯科治療

口内の衛生状態が不良であったり、虫歯、歯周病(歯肉炎)の状態では細菌が血管内に侵入する状態となり、感染性心内膜炎をおこす可能性があります。定期的に歯科医院に通院することで、虫歯や歯周病の予防をおこなっていきます。

同様に、乱暴な歯みがきは歯肉を傷つけることとなり、細菌の血管内への侵入を許し、感染性心内膜炎をおこすことがあるため、注意が必要です。予防のために、歯科医院で適切な歯みがき方法を習得するのも一つの方法です。

歯科医師や歯科衛生士は、歯科治療時にできる限り出血をさせない処置が必要となります。抜歯、切開、歯肉への注射といった処置がもととなり、感染性心内膜炎をおこすことがあるため、歯科治療前後に抗生物質を服用して、感染性心内膜炎の予防をはかっていくこともあります。

先天性心疾患の治療は、医師だけでなく歯科医師も関わっています。医科医療機関と歯科医院との緊密な連携をはかっていくことも大切となります。

歯磨き

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当クリニックでは、先天性心疾患のお子様の歯科治療に対応しております。また、横浜市、横浜市立大学病院がおこなう手術前後の医療連携「横浜市周術期連携歯科医院」に認定されています。お気軽にご相談ください。



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