歯の痛みの原因で代表的なものとしては虫歯や歯周病がありますが、それ以外にも癌、脳腫瘍、骨髄炎、心臓発作の前兆など、様々な原因によって歯は痛みます。歯に痛みがあれば、早めにかかりつけの歯科医院で診てもらうようにしましょう。
●虫歯
歯の痛みの原因で最も多いのが虫歯です。歯と歯の間にある虫歯など、自分では気付かないうちに大きくなっている虫歯もあります。そのような虫歯が、ある日突然痛みだします。かむと痛い、何もしなくてもズキズキ歯が痛む、歯がしみるなどの症状があります。
関連するページ 虫歯 治療した銀歯の痛み 子供の痛みの感じ方
●歯周病(歯槽膿漏)
厚生労働省の調査では、日本人成人の8割は歯周病にかかっています。歯周病は症状がかなり進むまでは自覚症状がでにくく、痛みがでたときには既に重症であることがよくあります。
疲れ、寝不足など、免疫力が低下したときに痛みが生じやすい傾向があります。歯肉がうずく、歯が浮いた感じの痛みなどの症状があります。
関連するページ 歯周病 歯痛に効く市販の鎮痛剤 歯科医院で処方される鎮痛剤
●知覚過敏
虫歯でないのに、冷たいものを飲むと歯がしみる、歯をブラシでみがくと痛い。このような症状で最も多いのが知覚過敏です。症状が進むと、歯の神経が炎症をおこしてズキズキした痛みに変わります。
関連するページ 知覚過敏症 歯痛に効くツボ 歯痛のときの食事
●歯ぎしり、食いしばり、歯列接触癖
睡眠中の歯ぎしり、日中の食いしばり、歯列接触癖(TCH)は、自分自身では気付かずにしていることがほとんどです。知らず知らずの間に歯にダメージを与え、歯の痛みの原因となります。
関連するページ 歯ぎしり TCH(歯列接触癖)
●歯の破折
かみ合わせに問題があったり、歯ぎしりや食いしばり、歯科治療を既にしていて歯がもろくなっている場合は、歯が欠けたり、割れることがあります。破折は時間をかけて進むことが多く、最初は歯がしみたり鈍い痛みがありますが、症状が進むとかむと痛みがでます。
●外れかけの銀歯
外れかけの銀歯はすき間があるため、冷たいものや熱いものの刺激が伝わりやすく、また銀歯が少し動くため、食事のときに痛みがでることがあります。虫歯になっていることもよくあります。
●悪性腫瘍(癌)、脳腫瘍
顔面にできる癌や脳腫瘍によって歯が痛むことがあります。舌や歯肉にある癌は粘膜に異常が認められることが多く診断がつきやすいものの、肉腫や唾液腺の癌は粘膜に異常が認められることは少なく、発見が遅れることがあります。
関連するページ がん治療前・治療後の歯科治療 口腔がん検診
●骨髄炎
骨に炎症がおきると、歯がズキズキ痛んだり、グラグラしたりします。骨髄炎は、上あごよりも下あごの骨に多く発症します。
●心臓発作
狭心症や心筋梗塞の痛みの85%は胸の痛みと同時に顔面の痛みがおき、15%は顔面のみ、時には歯のみに痛みがおきます。
関連するページ 心臓性歯痛
●副鼻腔炎
副鼻腔に炎症がおきると、上の奥歯に持続的な鈍い痛みや歯がしみることがあります。副鼻腔の炎症が歯に伝わると、かむと数本の歯に痛みが生じることもあります。
関連するページ 上顎洞性歯痛
●神経痛
上あごや下あご、舌にある神経である三叉(さんさ)神経、舌咽(ぜついん)神経に障害がおきると、歯が痛むことがあります。瞬間的な激痛が何度もおきます。
関連するページ 三叉神経痛 舌咽神経痛
●頭痛
日本人の8%があるとされている片頭痛によって、歯が痛むことがあります。群発頭痛は1〜2年に一度おきる頭痛で、「頭痛」との病名であるものの歯が痛むことがよくあり、耐えられない激痛がおきます。
関連するページ 片頭痛 群発頭痛
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)
関連するページ 歯痛・顔面痛