味覚障害によって、「食べ物の味がしない」、「食べ物の味がうすく感じる」ことがあります。原因は亜鉛の不足、ドライマウス(口腔乾燥症)、血糖値のコントロールが不良の糖尿病、抗がん剤の服用など様々です。
食べ物の味が感じにくいときは、腎機能や血圧に問題がなければ、一時的に塩味を濃くするのも一つの方法です。しかしながら、いつも塩味を濃くすることはできません。塩味を濃くするだけでなく、味をはっきりさせるのも一つの方法です。
以下は味がしない、味がうすく感じるときの食事の工夫です。ご参考になれば幸いです。
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うま味やこくをきかせる
塩分を増やすのではなく、だしを濃いめにとる、バター、みりん、酒などで「こく」を出すと、味を感じやすくなります。
調理方法の工夫
当クリニックでは管理栄養士が在籍し、栄養相談(食事相談)をおこなっています。お気軽にご相談ください。
関連するページ 味覚障害について 味覚障害の症状
●酸味をきかせる
酸味は塩味の代わりになるほど、食材の味を引き立てます。焼き魚、鳥の唐揚げなどの料理に使用するとよいでしょう。
がん治療に伴う口内炎があるときは、酸味がきつくないかんきつ類を使用すると、酸味がしみにくくなります。
ゆず かぼす 調理例(ほっけの塩焼き)
関連するページ 抗がん剤による口内炎(口腔粘膜炎)
●食べ物の温度を調節する
味は熱すぎても、冷たすぎても感じにくいものです。煮物、みそ汁、シチュー、茶碗蒸しなどはある程度冷ましてから食べると、味が感じやすくなります。飲み物は氷を入れすぎると味は感じにくくなります。
茶碗蒸し
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香辛料や調味料を加える
からし、わさび、しょうが、梅など、香辛料や調味料を加えると食材の持ち味がはっきりします。ただし、症状によっては不快に感じることがありますので、注意が必要です。
唐辛子
●口の中をきれいにしてからの食事
少しの汚れであれば問題はありませんが、口の中の汚れが多いと、食べ物の味が感じにくくなることがあります。歯みがき粉を使用して歯をみがき、口の中をサッパリしてから食事をするのも一つの方法です。歯みがきができないときは、水やお茶でうがいをするのもよいでしょう。
口の中をきれいにしてからの食事
●食べ物はよくかんでから飲み込む
食べ物の味がしないと美味しくないため、流し込むように食べてしまうことがあります。唾液の中には味を感じやすくする物質があり、よく咬むことにより唾液の分泌が促進されます。
関連するページ 唾液の働き
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関連するページ 味覚障害 がん治療前・治療後の歯科治療