管楽器吹奏を始める時期は、成長期である小学校、中学校、高校での部活動が多く、この時期はあごの成長、お口の機能が発達する時期でもあります。
管楽器の吹奏は、特に成長期において歯並びに影響を与えることがあります。影響の度合いは、年齢、楽器の種類、演奏時間、顔の骨格、歯並びなどにより異なります。
●管楽器と歯列不正について
1)管楽器全般
管楽器と他の楽器との違いは、演奏時のあごの位置と口唇の形態です。どの管楽器も演奏時には口周りの筋肉、舌、あごに特殊な力が加わります。
これらの力が長期間、継続的に加わることで、歯やあごの骨の成長、形態に影響を及ぼすことがあります。特に上の前歯は外側に、下の前歯は内側に傾きやすい傾向があります。

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2)金管楽器
トランペットやトロンボーンなどの金管楽器は、マウスピースを口唇に強く押し当てるため、歯に継続的な圧力がかかります。この圧力によって前歯が傾いたり、歯並びが悪化するリスクがあります。
3)木管楽器
クラリネット、サックスなどの
オーボエやファゴットなどのダブルリード楽器は、金管楽器やシングルリード楽器に比べると歯にかかる圧力は比較的低いとされています。
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●歯列不正の予防と対策
1)適切なアンブシュアの習得
専門家の指導のもと、歯やあごに過度な負担がかからない正しい演奏フォームを身につけることが重要です。

2)休憩
長時間の連続演奏を避け、適度に休憩をはむことで歯やあごの負担が軽減できます。
3)定期検診
特に小学生、中学生、高校生の時期は、歯科医師による定期的な診察により、歯並びやあごの発育状態を確認してもらい、必要に応じて早期の対策をおこなうことで歯列不正を防ぎます。
4)矯正治療
かみ合わせが悪い「不正咬合」の状態で成長期に管楽器を吹奏すると、不適切なアンブシュアとなり歯列不正の原因となることがあります。そのため、かみ合わせが悪かったり、歯列不正がある場合は、早い時期に矯正治療をおこなうことが望ましいといえます。
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