楽器と歯科に関する問題

歯、口唇、歯並びは音楽と密接な関係があります。楽器の使用により口内炎、外傷、顎関節症などがおきることがあります。


1)管楽器(トランペット、トロンボーン、フルートほか)
日本では学校、職場などで100万人以上が吹奏楽をしているとされています。楽器の使用により口内炎や口唇ヘルペスが頻繁にできたり、口唇が傷ついたり、痛みがでることもあります。

トランペット

関連するページ  音楽歯科 Q&A  口内炎・口唇炎


2)擦弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロほか)
あごと肩で楽器を挟む姿勢を長時間続けるため、あごの関節に負担をかけ、顎関節症を発症するリスクが高いとされています。

ヴァイオリン

関連するページ  顎関節症



歯の病気と音楽

歯の病気が音楽活動に支障をきたすことがあります。虫歯の治療によって歯の形態が変わると、空気の流れが変わって上手く歌が歌えなくなったり、管楽器が演奏できなくなることがあります。歯周病によって歯がグラグラになったり、歯が抜けたときも同様のことがおきます。

歯列不正は金管楽器はタンギング、リップスラー、高音域持続が困難になったり、木管楽器は口唇が傷つきやすい傾向があります。

関連するページ  虫歯  歯周病



音楽歯科

当クリニックでは音楽をされる方に対応した歯科診療をおこなっています。下記は主な治療となります。お気軽にご相談いただけたらと思います。


1)ミュージックスプリント
歯並びがデコボコしているので楽器が演奏しにくい、管楽器によって口内炎や口唇ヘルペスができやすい、歯周病で歯がグラグラして楽器が使用しにくいときに前歯にスプリントを装着することで、演奏をしやすくします。ミュージックスプリントは2回の来院で作製できます。

ミュージックスプリントの効果
口内炎や口唇ヘルペスができにくくなる/口唇の痛みがなくなる/演奏しやすくなる/アンプシェアが整えられる

ミュージックスプリント


2)入れ歯
音楽活動をするときのみ使用する違和感が少ない、歌いやすい、管楽器を演奏しやすい入れ歯を作ることもできます。奥歯は除いて前歯のみの入れ歯が多い傾向があります。

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3)さし歯、つめもの
歯の形態、特に上あごの前歯の内側の形態が変わると、歌や管楽器の演奏に支障をきたすことがあります。さし歯については仮歯で試した後に、同じ形態のさし歯を作り、装着します。

患者様の希望があれば、仮歯の状態で診療室で試しに歌を歌ってもらったり、楽器を演奏(もしくはマウスピースのみで)してもらうこともあります。

関連するページ  審美歯科


4)顎関節症
主に擦弦楽器の方に対して、顎関節症の予防やセルフケアについてのカウンセリングをおこなっています。また、必要に応じて治療もおこないます。


5)矯正治療
きれいな歯並びは発声や管楽器の演奏にもプラスに働きます。吹奏楽部の中学生、高校生のなかには、部活動ができなくなるとして矯正治療をあきらめる方もいますが、矯正治療は可能です。

フルート

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