●
唾液の分泌
1日の唾液の分泌量は1〜1.5リットルにも達します。
唾液は食べることによって分泌されますが、口の中にある味を感じる細胞が刺激されたり、かむという行為によって口の中が刺激されることにより反射的に分泌されます。これを
刺激時唾液といいます。
刺激時の唾液の分泌量は多く、「よくかみましょう」、「硬い食べ物も摂取しましょう」とよく言われますが、これは唾液の分泌量を増やすためでもあります。
刺激のないときでも少量ですが唾液は分泌されています。これを
安静時唾液といいます。安静時には1分あたり0.05〜0.1mlの唾液が分泌されます。
唾液は1日1〜1.5リットルも分泌されます
関連するページ 唾液の働き 食育 かむ回数が増える食事をしましょう!
●
唾液の成分
唾液の成分の99.5%は水分で、口内を清掃してくれる役割があります。残りの0.5%はカルシウムやリン酸などの歯を修復する成分(再石灰化)、IgA、IgG、リゾチーム、ラクトフェリンなどの抗菌成分となっています。
抗菌成分の6割はIgA(アイジーエー)という免疫物質(抗体)で、細菌やウイルスから身体を守ってくれます。感染予防の点から唾液を出す生活習慣は重要となります。
関連するページ 唾液の力で免疫力アップ! 唾石症
●
唾液腺と唾液の分泌
唾液は、唾液腺(だえきせん)から分泌されます。
唾液腺は、
耳下腺(じかせん)、
顎下腺(がっかせん)、
舌下腺(ぜっかせん)の大唾液腺と
小唾液腺(口唇腺、頬腺、舌腺、口蓋腺、臼歯腺)からなります。
耳下腺は上の奥歯の頬(ほお)側から、顎下腺と舌下腺は舌のつけ根から唾液を分泌します。
耳下腺はサラサラ(漿液性)、舌下腺や小唾液腺はネバネバ(粘液性)、顎下腺はその両方をあわせ持った性質(混合性)をもつ唾液となっています。
大唾液腺(1.耳下腺、2.顎下腺、3.舌下腺)
刺激時(食事をしている時など)では耳下腺の分泌量が多く、安静時(何もしていない時など)では顎下腺の分泌量が多くなります。
安静時は唾液の分泌量が減少しており、特に睡眠中はほとんど唾液は分泌されません。
唾液の分泌量は1日のうちでも変動があるほか、季節による変動、年齢などによっても変わります。
唾液分泌の割合
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)
関連するページ ドライマウス(口腔乾燥症) 酸蝕症