●全身麻酔手術と歯の損傷

全身麻酔で手術をおこなうときは、喉頭鏡（こうとうきょう）という器具を口に入れることがあります。喉頭鏡が歯に当たって、手術中に歯が欠けたり、折れたり、抜けたりすることがあり、その発生頻度は国内外の調査では０．０２〜２５．１％とされています。

歯の損傷は一定の割合で発生し、昭和大学横浜市北部病院（横浜市都筑区）の調査（２０１１〜２０１５年）では、院内でおこなった２０３９９例の全身麻酔による手術のうち４０例、０．２％に歯の損傷が生じていました。

　喉頭鏡

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●手術用マウスピース

手術用マウスピースは、歯を覆うプラスチック製の装置です。統一された名称はなく、プロテクター、マウスプロテクター、スプリント、口腔内装置などともいいます。

全身麻酔で手術をおこなうときにマウスピースを歯に装着することにより、手術中に歯が損傷するのを防ぎます。また、マウスピースがとがった歯やつめ物を覆うことにより、気管挿管中にチューブ（カフ）が損傷するのを防ぎます。

手術用マウスピースの効果が認められ、２０１８年４月に健康保険が適応になりました。

　手術用マウスピース



●手術用マウスピースの作製

手術用マウスピースは、全身麻酔で手術をおこなう医療機関の依頼がある場合に作製させていただきます。１回目の来院時に歯型をとり、２回目の来院時に手術用マウスピースをお渡しします。最短１日で作製できます。お気軽にご相談ください。

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