エーラスダンロス症候群 横浜・中川駅前歯科クリニック
エーラスダンロス症候群

エーラスダンロス症候群とは

エーラスダンロス症候群は皮膚や関節が異常に伸びたり、曲げることができたり、全身の組織がもろくなる遺伝性の病気です。1901年にエーラス、1908年にダンロス、2人の医師が報告したのが名前の由来です。

遺伝子研究が進んだ結果、2017年に13の病気の型に分類されました。関節の脱臼や亜脱臼をおこす「過可動型(関節型)」が最も多く、次いで皮膚が裂けたり、関節の脱臼をおこす「古典型」、血管が破裂する「血管型」が多く、ほかの10の型はまれとなっています。

遺伝性の病気で5000〜10000人に1人の割合で出生し、国内患者数は2万人とされています。

外見や検査結果から異常がみられないことが多く、エーラスダンロス症候群と診断されるまでに10年以上かかることも多くあります。線維筋痛症、慢性疲労症候群、過敏性腸症候群、片頭痛、顎関節症などと誤診されることもあります。診断されるまでの間は、強い痛みや疲れがあっても一時的なものであるため、怠けているなど誤解されることもしばしばあります。

エーラスダンロス症候群の症状
皮膚が異常に伸びる、柔らかい/内出血しやすい/傷が治りにくい/あざができやすい/転びやすい/思春期に症状が悪化しやすい/薄く透けた皮膚/脱臼、亜脱臼をおこしやすい/関節が異常に曲がる/便秘、下痢/血管破裂/内臓破裂/強い痛み/疲労感 ほか

当クリニックはエーラスダンロス症候群を含む特定医療費(指定難病)助成制度の指定医療機関です。

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エーラスダンロス症候群と歯科

エーラスダンロス症候群の患者さんは、口の天井が高く(高口蓋)狭い、歯肉が下がっている(歯肉退縮)、薄い上唇、小さい口、小さな下あごなどの特徴がみられます。

食事や歯みがきだけでも歯肉が出血したり、頬の内側の粘膜が内出血して血豆ができることがあるため、歯科治療では出血に対して注意が必要となります。局所麻酔ではなく全身麻酔により歯科治療をおこなうこともあります。

患者さん自身は定期的に歯科検診を受けるなどして、お口の健康にも気を付けていくことが大切となります。


1)歯周病
エーラスダンロス症候群の型の一つに「歯周型」があり、若くして重症の歯周病になる傾向があります。

診療

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2)顎関節症
関節が脱臼、亜脱臼するのがエーラスダンロス症候群の症状の一つですが、あごの関節が外れるなどの症状から顎関節症と誤診されることがあります。

相談

関連するページ  顎関節症


3)歯並び
歯並びがデコボコ(叢生)、小さな下あご(小下顎)など、歯並びが悪い傾向があります。歯並びが悪いと見た目の問題だけでなく歯に汚れがつきやすく、虫歯になりやすくなります。矯正治療は健康保険が適応となります。

診察

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