updated 2018-05-25

聖書とキリスト教と音楽について、感じたことをそのままに

たなふのページ

Ars longa, vita brevis

物語を愛する「茶人」

「茶人」というのは、上方の古典落語「仔猫」に出て来る表現。普通の人ならよいと思わないものを評価する「変わり者」というほどの意味で。
「たなふ」は専門の対象として研究している書物の原語での呼び名。Tanakhと綴る。「タナハ」とも。
主に、「物語」という観点からテクストを読む。物語がどのように作り上げられているか(語彙、語や文の配置、登場人物の描写など)に関心を寄せると同時に、その「構築物」がいかに「自己崩壊」していくか(「脱構築」)にも大きな関心がる。また、テクストが与える「影響」という観点から、テクストを読み直す作業を行っている。
でも、「賛美歌」あるい「教会音楽」が専門だと、多くの人に思われている・・・(ちゃんと、専門での本も上梓しているんだが)。

音楽を愛する

「専門」かどうかはともかくとして、音楽は大好きで、音楽を作り上げる場面にも関わらせてもらっている。一緒に奏でる音楽が美しいと感じられるときが幸せ。
好きなジャンルは、合唱、声楽の入った(比較的小さな)アンサンブル。時代的には、ルネサンスとバロック、そして現代曲(ロマン派も嫌いではない)。
ただ最近は、大音量で大仰なものは苦手になってきて、繊細なニュアンスで語りかけるような音楽を好ましいと感じる(これも物語を読むのと関係があるか)。

その他に好きなこと

文楽や歌舞伎を見るのが大好き。特に浄瑠璃は、大阪人の血が騒ぐ。落語、漫才、新喜劇にも小学生の頃からどっぷり漬かっていて、語彙も感性も、これらの芸能からできあがっている。いつか、『上方芸能と聖書』なんて本を書きたいと、真剣に考えている。
休日には、干しぶどうから起こした自家製天然酵母でパンを焼く(素朴なカンパーニュ系)。 礼拝用にも焼いている。
中学生の時に『エジプト十字架の秘密』(エラリー・クイーン)にはまって以来、推理小説ファン。専門でのテクストの読み方は、「推理小説的知性」と深く関係があると思う。