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〈灯す〉根来 大介
夜が来ると街は光だす。夜を昼に変えんばかりの光を放つ現代人は夜を受け入れない。闇を拒む。現代人は明かりを忘れてしまっている。闇の中での明かりを「灯す」という行為を、闇に包まれる夜が来れば、ほぼ自動的に街や住空間は光に包まれる。スイッチひとつで照らされている。そこには、「灯す」という意識はない。光は勝手に届くものとさえ思われる。闇の中での明かりが不可欠である我々の生活。「灯す」という行為にいま明かりを灯してみてはどうだろうか。
※シャレた燭台とろーそくも「灯す」という行為がなければオブジェに変化する。(ストリート・アートナビ)
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〈遊ぶ〉志村 真澄
“遊ぶ”というテーマから子供のおもちゃに結びつきました。シンプルな形で幅広い年齢層が遊べる積木の要素を活かし、立方体の形を基本に作りました。木でなく段ボールで制作したのはブロックの重さや音、中身にも興味をもってもらおうと考えたからです。ブロックひとつひとつにも遊びの要素をいれることで想像力をふくらませて欲しいと思いました。子供達には遊びの中からたくさんのことを学び、感じとって欲しい。“できるかな?”“なんだろう?”という興味をもつ気持ちを大切にしたいと思い、このおもちゃを制作しました。
※丸い穴があき、のぞくと★が見えたり、ガラガラと音が聞こえたり、階段になっていたりする。組み合わせる面白さ、上がったり下りたり、投げたり飛び降りたり・・・手軽で楽しそう。(ストリート・アートナビ)
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〈運ぶ〉綱掛 大輔
この教室展のテーマ「環境+α」ということから、人間の行為の中から「運ぶ」という行為を選んだ。出かける手段に今や車という交通手段が当たり前である今日で、水上バスによる交通手段を考え、環境問題をふまえた観点から水上バスによる利点を考察していく。その場所を選ぶことであがったのが大阪付近の淀川であるのには、教室展が開かれるのが長堀であったことが大きな理由である。半ば無理矢理であるかも知れないがこういった共通点も利用し、大阪の地と今回のテーマの結びつきも考えていきたい。
※綱掛君の構想は大阪の川を人を運ぶ水上バスによって利用、復旧させようとするもので大阪府の水の都計画と合致する。(ストリート・アートナビ)
〈集う〉大江 友樹

※手前から:遊ぶ/志村真澄、歩く/木村 絵里、見る/前田 千里、捨てる/大川 敬之、働く/大江 友樹(敬称略)
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缶づめ[カンヅメ] 大阪成蹊大学芸術学部 3年生展
会期:2003年9月22日〜27日 会場:ギャラリー キャナル長堀
展示作者:大江友樹大川敬之木村絵里志村真澄綱掛大輔中山真三季根来大介前田千里南 嘉知

取材・写真・Webコンテンツ制作:ストリート・アートナビ 中田 耕志
取材日:2003(H15)年9月23日/掲載日:9月24日
ギャラリー キャナル長堀
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