大阪市立美術館(天王寺公園内)---- |
「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録記念 特別展「祈りの道〜吉野・熊野・高野の名宝〜」 |
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●館長挨拶と学芸員の苦労。 |
午前11時から記者特別内覧会を前に館長挨拶があり、「一年間の調査等で時間がかかったが、これだけの仏像、神像、宝物が紀伊山地から降りてきた。熊野速玉大社の御神像の3体、金峯山寺(きんぷせんじ)の蔵王権現立像等の国宝や重文が一堂に降りてきて史上最大規模の展覧会が実現した。」と最初に強調された。道としてスペインの道とこの参詣道の2点が世界遺産に登録されている。「自然は我々の身体に入っている。仏や神社や参詣道が身体に入っている。だから皆が歩いて自然に歩いて那智の滝に手を合わす。」特に「開場までにそれなりの苦難の道があった。学芸員の苦労もあったが報われた。」まるで修験道や紀伊山地の険しい道を連想させるこの言葉が、今回の展覧会の規模と内容の凄さを物語っている。この展覧会を実現するために学芸員の方々は物品を借りるための資料作り、その交渉、配送の手配のため、この猛暑の中を大阪から遠隔地、紀伊山地に点在する寺社に何度も通われた。スケールが大きい程、感動も大きく見る人の心にインパクトと思い出を作るが、そのための準備と費用(蔵王権現立像の移動費用だけでも1500万円がかかる)と行動が大変だったことを初めて教えられた。内覧会の説明は石川学芸員から第一室から第6室まで各々のテーマに沿った展示品の解説をして頂き、実物を見ながら今迄以上に理解を深めることになった。しかし学芸員は物識りだけでなく解説もお上手で感心させられる。
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展覧会シーン取材:2004年8月9日、掲載:8月13日(更新) |
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志 |
本文、写真キャプションは「祈りの道」展覧会資料・図録を参考にしました。 |
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