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■ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/Top page
■国立国際美術館 オープン記念展:マルセル・デュシャンと20世紀美術展/Marcel Duchamp and the 20th Century Art
会場:国立国際美術館 会期:2004年11月3日(水・祝)〜12月19日(日)※月曜休館
取材日:2004年11月2日(火) 掲載:11月5日(金)
●TOP頁/記者発表 ●展覧会頁 ●フロアの頁 ●開会式とレセプション
国立国際美術館
THE NATIONAL MUSEUAM OF ART, OSAKA
国立国際美術館はほとんどの機能を地下に設けた完全地下型美術館である。
ステンレス製のモニュメント、エントランスゲートがシンボルデザインとなり、
来館者を迎え入れる。
The National Museum of Art, Osaka is a museum where most of the functions are located underground. The stainless steel entrance gate is the symbol, welcoming the guests to the museum.
地下1階からは地上に向ってエントランスゲートと呼ばれる現代美術の発展をイメージしたステンレスパイプが空に向って伸びている。時間や方向によって、本物の竹のように自然の中で刻々と見える姿を変え、人々を迎え入れてくれる美術館のシンボルである。
From first basement floor there is the entrance gate, which consists of a series of stainless steel shafts that extends upwards toward the sky, creating an image of development of modern art. Depending upon the time and the direction from which it is viewed. the appearance spontaneously changes from minute to minute as if it is real bamboo creating a welcome for guests and a symbol for the art museum.
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記者発表&開会式(講堂)
国立国際美術館 新館グランドオープン記念式典
大阪・中之島に移転した国立国際美術館がこの11月3日から開館した。一般公開に先立って2日の夕方4時から内覧会と記念式典があり大勢の招待客が詰め掛けた。朝からぐんぐん晴れ渡り、風がそよぐ秋空の中、先に内覧会があり地下2階の有名作家の常設展示、地下3階の「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展を鑑賞し現代美術と新館の素晴らしさを目の当たりにした。初物好きな人には何度も足を運びたくなる大満足な展覧会が始まった。5時からは新美術館のグランドオープン記念式典があり、地上エントランスで宮島久雄国立国際美術館長、辻村哲夫東京国立近代美術館長、河合隼雄文化庁長官、国立国際美術館 設計者のシーザ・ペリ氏や来賓、関係者が見守る中、除幕式が無事行われた。引き続き地下1階の講堂で開会式があり館長、文化庁長官、設計者の挨拶があった。
記者発表
地下1階の講堂で宮島久雄館長の挨拶があり、まず「万博の場所を閉館してから10ヶ月やっと今日を迎えたことが嬉しい限り」と感想を述べられた。新館の説明では地下1階のフリーゾーンには、コールダー、ミロの陶板、ヘンリー・ムーア、高松等の作品を飾ってあること。企画展としては最初に「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展を開催する。現代美術は難解と言われているのでそれの振興に力を入れて行きたい、そのためにギャラリートーク等で普及に努める。また記者の質問に応えて万博時代は現代美術が多かったが、ここでは企画展示と常設展示がはっきり分かれたので美術活動と共に多様な展覧会を開催して行きたい(来年1月18日から「中国国宝展」を開催予定)。ここはオフィス街で夜遅くまで働いているので、ウイークデーの日中に憩いの場としてふらっとやって来られるように留意したい。また子供たちが美術館に来られる習慣を身につけるようにしたい。国立美術館の役割としては、客は大阪を中心に関西エリアになる、色々問題もあるが現代作家を海外に紹介して行きたい。大阪の文化ゾーンの中之島から大阪の文化、美術の活性化に役立ちたい。最後に「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展は展示品の入替えはない、万博の時はスタッフが渾身の力でやっても1万人の来場者数が精一杯だった。新館のグランドオープンでもあり3万以上、5万から7万人の来場を期待していると締めくくられた。

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取材日:2004年11月2日(火) 掲載:2004年11月5日(金)
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、図録、同館学芸員の案内を参考にしました。
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