横浜・中川駅前歯科クリニック
味覚障害の症状
味覚障害になると、味の感じ方が鈍くなった、食べ物の味がしない、口の中が苦いなどの症状がでます。
1)味覚減退(味覚低下)
味を感じにくくなり、「味が薄くなった」、「家族から味付けが濃くなったと言われる」、「食事が美味しくなくなった」といった症状。味覚障害の中では最も多くみられます。
味覚減退は少しずつ進行するため、気付いたときはある程度味覚障害が進行していることが多くあります。
2)味覚消失(味覚脱失)
「全く味がしない」、「何を食べても布(砂)を食べているようだ」といった症状。味覚障害の中では少ないものの、癌、怪我などで味覚に関する神経が機能していないこともあり、治療は難しいものとなります。
3)自発性異常味覚
「いつも口の中が変な味がする」、「唾液がしょっぱい」、「歯科治療後からすっぱい味がする」といった症状。食べ物の味は感じられるものの、苦い、しょっぱい、渋いなど常に口の中で特定の味がしています。
口が渇き(ドライマウス)、苦みを感じることが多く、うつ病の症状の一つとしてあらわれることもあります。
4)異味(いみ)症
「醤油が苦い」、「チョコレートが甘くなく、ただ苦いだけ」といった症状で、本来の味とは異なる味に感じてしまいます。鉄欠乏性貧血の患者さんに多い傾向があります。
5)剥離(はくり)性味覚障害(味覚剥離)
「食事はふつうだが、チョコレートの味がしない」、「味噌汁が薄くて塩味が感じられない」といった症状。甘みのみ、塩味のみなど単独の基本味(甘み、塩味、酸味、苦味、うま味)が感じられません。
6)風味障害
食べ物の味を感じるには、舌で感じる味覚のほかに、皮膚の感覚、見た目、嗅覚による香りでも感じ取ります。味覚は正常なものの、嗅覚障害によって味覚が低下していると感じるものを風味障害といいます。
7)ドライマウス
口の中が渇く症状をドライマウスといいます。唾液は味物質を舌に運ぶ役割をしており、ドライマウスになり唾液が出ないと、味覚障害がおきることがあります。原因はストレス、老化、食生活、薬の副作用など多岐にわたります。
8)舌痛(ぜっつう)症
舌の先が痛む、舌がヒリヒリするなどの症状があるにも関わらず、見た目には問題がないものを舌痛症といいます。味覚障害に合わせて発症することが多く、うつ病が原因のこともあります。
ある医科大学が味覚障害の患者さん713人を調べたところ、最も多くみられる症状が味覚減退(味覚の低下)で62%、次いでドライマウスが30%、自発性異常味覚(常に口の中で特定の味がする状態)が21%の人にみられました。舌痛症の人も15%にみられました。当院においても味覚減退、ドライマウス、自発性異常味覚、舌痛症が多い傾向がみられます。味覚消失は保険会社の依頼により検査のみをおこなうことが殆どです。
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味覚障害
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