横浜・中川駅前歯科クリニック
味覚障害について
味は食物が味蕾(みらい)という器官に接触して、そこで受けた刺激が脳に伝えられることによって感じます。ところが最近、味を感じる舌の機能低下により、「食物の味がわからない」という味覚障害の人が増加しています。
味覚障害の多くは味蕾の異常によりおこり、全く味がしない、味が弱く薄く感じる、特定の味がわからない、苦味や渋みがする、本来の味とは違う味に感じるなど様々な症状があります。
●患者像
味覚障害の患者数は、1990年では14万人でしたが、人口の高齢化、食生活の問題、味覚障害への関心度の高まりから2004年には24万人と1.7倍に増加しています。味覚障害に気付いていない人も多いことから、実際には数倍の患者数がいると考えられています。
性別では女性、年齢では50〜70歳代に多く、40歳以下は少ない傾向にあります。
●原因
味覚障害の原因は様々で、無理なダイエットや偏食による亜鉛の欠乏、血圧を下げる薬による影響、糖尿病や肝臓障害など全身の病気による影響、口腔乾燥症など口の中の病気が原因となっておきるものなどがあります。
1)亜鉛の欠乏によるもの
亜鉛は味覚にとって欠かせない栄養素の一つです。ところが、私たちが利用する多くの加工食品には添加物が含まれ、一部には亜鉛が体に吸収するのを妨げる作用があります。
コンビニエンスストアやスーパーで売られている惣菜や弁当などの加工食品に頼りがちな食生活であると、亜鉛が不足して、味覚障害がおきることがあります。また、激辛食品の過度の摂取は、舌にある味蕾を消滅させる危険性があります。
無理なダイエットなど、過度に偏った食生活や過度に栄養不足の食生活を送ると、亜鉛が不足して、味覚障害がおきることがあります。食事食事の内容に問題がある場合は、食事内容を見直してみましょう。
2)薬の影響
血圧を下げる薬、糖尿病の薬、リウマチの薬、睡眠薬、抗生物質などの薬が体内での亜鉛の吸収を阻害して、味覚障害をがおきることがあります。
3)全身の病気
腎障害、肝臓障害、胃腸障害、貧血、糖尿病、がん、神経麻痺、中耳炎などによって、味覚障害がおきることがあります。
4)口の中
舌の病気(舌痛症など)、重度の歯周病、口の中の乾燥(ドライマウス)、口腔カンジダ症、舌のみがきすぎなどにより、味覚障害がおきることがあります。また、種類の異なる銀歯でかみあうことにより、金属味がすることもあります(ガルバニー電流)。
5)心因性
うつ病、神経症、ヒステリーなど心因が関与して、味覚障害がおきることがあります。
6.風味障害
味覚障害だと思って医療機関に受診したものの、実は嗅覚に異常があるケース。
7)その他
原因不明だが亜鉛が欠乏している可能性の高いもの、遺伝性の病気、顔面神経の障害などによって味覚障害がおきることがあります。
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