●ノンクラスプデンチャー(ノンメタルクラスプデンチャー)とは
「入れ歯のバネの金属が恥ずかしい…」、「目立たない入れ歯があれば‥」とお考えの方は多いと思います。これまでの入れ歯のバネ(クラスプ)は金属でできており、見た目はあまりよくありませんでした。
ノンクラスプデンチャーは、入れ歯に金属製のバネを使用しない入れ歯です。金属製のバネを使用しないため、目立たず審美性に優れています。
1956年にアメリカで使用が始まり、100ヶ国以上で使用されています。日本では長い間ほとんど知られず、治療をおこなう歯科医院もごく僅かでしたが、2008年に厚生労働省に認可されてから、少しずつ知られるようになってきました。ノンメタルクラスプデンチャーとも言います。
目立たず審美性に優れます
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●従来の入れ歯と比べたノンクラスプデンチャーの利点
入れ歯を入れていることが分かりにくく、審美性(見た目)に優れています。
入れ歯を薄くできるので、違和感が少なくなります。装着感に優れます。
柔らかいため、痛みが出にくい。
金属を使わないため、金属アレルギーの心配がありません。
曲がりやすく、割れたり折れたりしにくい。
薄くて金属がないため、非常に軽量。
こんなに曲げても折れません!
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●従来の入れ歯と比べたノンクラスプデンチャーの欠点
残っている歯の状態によっては適応にならないことがあります。
通常の入れ歯に比べると、高い技術と経験が必要となります。
健康保険は適応になりません。
ノンクラスプデンチャーの種類によっては、即日の調整、修理ができないことがあります。
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●ノンクラスプデンチャーと金属のバネを使用した入れ歯との比較
ノンクラスプデンチャー | 金属のバネを使用した入れ歯 | |
見た目 | ほとんど目立たない | 金属のバネが目立つ |
強さ | 割れにくい | 割れやすい |
重さ | 従来の入れ歯の半分の重さ | 重い |
厚さ | 薄い | 厚い |
アレルギー | 金属アレルギーの心配はない | 金属アレルギーの方は注意が必要 |
適応症 | 適応にならないケースがある | ほぼ全ての方に適応 |
調製・修理 | 歯科医院外で調製・修理 | 歯科医院で調製・修理 |
健康保険 | 適応外 | 適応 |