顎関節症の理学療法(低周波療法)

顎関節症(がっかんせつしょう)の理学療法は理学療法と運動療法があり、歯科医師(もしくは歯科衛生士、理学療法士)がおこなうものと歯科医師(同)の指導のもとで患者さん自身がおこなうものに分けられます。

物理療法には低周波による筋肉への電気刺激、手指による筋肉のマッサージ、ホットパックなどによる温罨法、鎮痛を目的としたレーザー照射があります。運動療法にはストレッチ、可動化訓練、筋力増強訓練があります。



低周波療法

1)低周波療法とは
顎関節症の原因として筋肉が緊張していることがあり、治療の一つとしてこの筋肉の緊張をほぐすことが必要となることがあります。

低周波療法では、微弱な電気刺激を与えることにより、傷ついた組織を修復したり、筋肉の緊張をほぐすことによって、あごの痛みを改善したり、口が開きにくい、閉じにくいといった症状を改善していきます。

皮膚への刺激は少ないため、心地よく治療を受けることができます。顎関節症の治療のほか、顔面の長引く痛み(口腔顔面痛)、睡眠中の歯ぎしり(食いしばり)の治療にも使用されることがあります。


2)低周波療法の効果

・微弱な電気刺激によって、傷ついた組織の修復します。
・筋肉の収縮を引きおこすことで、筋肉のバランス調整をおこないます。
・あごやあご周辺の筋肉の痛みをやわらげたり、筋肉の緊張をほぐします。
・睡眠中の食いしばりの強さが軽くなることがあります。

理学療法

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3)低周波療法の流れ

治療装置は1970年代からマイオモニター(写真:左)が長く使用されてきましたが、2019年に新たにディーファンクション(写真:右)の使用が始まりました。整形外科でおこなわれる理学療法と同様に健康保険適応の治療となっています。


1.あごの関節にパットを貼ります。
2.20分ほど電気刺激を与えます。
3.月に数回おこなうことで顎関節症の症状を改善していきます。

マイオモニター  ディーファンクション

当クリニックでは顎関節症の理学療法(低周波療法)をおこなっています。お気軽にご相談ください。



レーザー照射
100mW以下の低出力レーザー(ソフトレーザー)を使用して痛みをやわらげます。


●マッサージ
手指であご周辺の筋肉をさする、もむ、押すなどの方法で刺激を与えて血行の改善、痛みを和らげます。朝晩に5〜10分ほどおこないます。筋肉は温めたほうがよいので、お風呂でゆっくりマッサージするのもお勧めです。


●温罨法
ホットパック、蒸しタオルなどを使用して、あご周辺の組織の温度を上げることにより、血管を広げ、血行を改善させ、筋肉をほぐします。


運動療法
あごの筋肉や靭帯の柔軟性や伸張性を改善するストレッチ、顎関節の動きをよくして口が開く量を大きくする下顎可動化訓練、疲れやすい筋肉を鍛えて耐久性を向上させる筋力増強訓練などがあります。



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