ラグビーにおけるマウスガード

●ラグビーにおける外傷

ラグビーにおける外傷において、障害見舞金(厚生労働省)請求のあった1612件のうち、口周辺の外傷は150件(9%)、マウスガードの効果が高いとされる脳震盪(のうしんとう)は46件(3%)でした。

ラグビーの外傷状況全身の外傷に対する口周辺の外傷、脳震盪の割合

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受傷状況は、口周辺の外傷、脳震盪とも試合中、練習試合中、練習中の順に多いという結果でした。

口腔周辺の外傷の受傷状況 脳震盪の受傷状況
口周辺の外傷がおきたときの状況(左)  脳しんとうをおこしたときの状況(右)




受傷原因はタックルが圧倒的に多く、口周辺の外傷では72%、脳震盪では89%でした。

口腔周辺の外傷の受傷原因 脳震盪の受傷状況
口周辺の外傷がおきた原因(左)  脳しんとうをおこした原因(右)




口周辺の外傷部位、外傷状況では、下あごの骨(下顎骨)の骨折が多く53%を占めました。次いで、歯の破折、上顎の骨(上顎骨の骨折)の順でした。

口腔周辺の受傷部位、外傷状況口周辺の外傷部位、外傷状況



●高校ラグビーのマウスガード着用義務化

ラグビーは、体と体が激しくぶつかり合うため、外傷を受けやすいスポーツです。そのため、社会人、大学でのマウスガードの普及率は高いものとなっています。

2006年からは、高校ラグビーでのマウスガード着用が、日本ラグビーフットボール協会により義務化されました。義務化されたのは、全国高等学校ラグビーフットボール大会での全外傷の約40%が顔面(顎顔面)であるなど、顔面の外傷の比率が高かったことがあげられます。

マウスガードの装着により、口周辺の外傷や脳震盪の予防がはかれます。

日本ラグビーフットボール協会の通達



●U15ジュニアラグビー(中学生)のマウスガード

マウスガードは歯科医院などで作製し、色は白、乳白色、透明、黒、濃紺などを選択し、口内や唇が出血していると間違えるような色や派手な色は禁止されています。

U-15ジュニアラグビー規定

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