●30代、40代の入れ歯人口
「入れ歯を使用しているのは私だけ」と思われている方は多くいますが、30代、40代の方でも入れ歯を使用されている方は多くいます。厚生労働省の調査によると、30代1〜2%、40代の1〜3%の人が入れ歯を使用、合計で約60万人もの人が入れ歯を使用しています。
虫歯を放置していたために歯を失ってしまった方、20代から歯周病が急速に進んで歯を失ってしまった方、事故で前歯を失ってしまった方など、様々な理由により30代、40代で入れ歯を使用されます。
30代、40代の入れ歯人口(部分入れ歯のみ)
年齢 |
入れ歯を使用している人の割合 |
入れ歯人口 |
30〜34歳 |
1.6% |
13.9万人 |
35〜39歳 |
1.1% |
10.6万人 |
40〜44歳 |
1.3% |
12.1万人 |
45〜49歳 |
2.9% |
23.0万人 |
平成23年歯科疾患実態調査(厚生労働省、平成23年11月調査)、平成24年人口推計の結果の概要(総務省統計局、平成23年11月現在の人口)をもとに作成
他人には気付かれずに、入れ歯を使用している人は多くいます
関連するページ 入れ歯人口
●ブリッジ、インプラントとの違い
1〜2本歯を失ったときはブリッジやインプラントを選択される方が多いものの、入れ歯を選択される方もいます。入れ歯はブリッジのように歯を大きく削ることはなく、インプラントのように骨を削ることもなく、負担の少ない治療です。また、インプラント治療のように高額の費用がかかることはなく、費用面でも負担の少ない治療です。
入れ歯の利点と欠点
利点 |
欠点 |
ブリッジのように歯を大きく削ることはない。
インプラントのように骨を削ることがない。
治療に対する身体的負担が軽く、治療費用が安い。
適応範囲が広く、ブリッジや入れ歯が適応にならない場合でも適応になる。
|
取り外しが必要。
かむ力がブリッジやインプラントに比べると弱い。
ブリッジやインプラントに比べると耐用年数が短く、作り変えが必要になることがある。 |
インプラント ブリッジ
関連するページ 入れ歯とインプラントの比較 なぜクラウンやブリッジにするの?
●目立たない入れ歯
「若いのに入れ歯を使用するのは恥ずかしい」、「友人に入れ歯を使用していることを分からないようにしたい」、「金属の見えない入れ歯を使いたい」と思われている方は多くいますが、ノンクラスプデンチャーやホワイトクラスプなど、目立たない入れ歯もあります。
健康保険適応の入れ歯でも、入れ歯の設計を工夫することにより、入れ歯を目立ちにくくできることもあります。
1)ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは金属のバネを使用しない入れ歯です。従来の入れ歯に比べて見た目に優れる、違和感が少ない、痛みが少ない、軽い、金属を使用しない等の利点があります。
1 2
1.健康保険の入れ歯(左、金属バネが目立ちます)とノンクラスプデンチャー(右)
2.ノンクラスプデンチャー
関連するページ ノンクラスプデンチャー(リンク集) ノンクラスプデンチャーの種類
2)ホワイトクラスプ
ホワイトクラスプは金属を使わない、歯と同じ色の入れ歯のバネです。目立たず審美性に優れています。
金属バネ(左)とホワイトクラスプ(右)
関連するページ 白いバネの入れ歯(ホワイトクラスプの入れ歯) ホワイトクラスプ Q&A
3)磁石を使用した入れ歯
残っている歯に金属を装着、入れ歯に高性能の超小型磁石を取り付けたものです。強力な磁力により、金属バネを使用しなくても入れ歯として機能します。
入れ歯に小型磁石を埋め込みます
関連するページ 磁石を使った入れ歯 磁石を使った入れ歯 Q&A
4)コーヌス・テレスコープ義歯 当クリニックでは治療はおこなっていません
残っている歯に金属冠をかぶせて、その上から入れ歯をかぶせる部分入れ歯。健康保険の入れ歯に比べるとよくかめる利点があります。
日本では1980年代に健康保険外の入れ歯としてはかなり使用されていましたが、残っている歯を大きく削ること、費用がかかること(60〜120万円ほど)、他の目立たない入れ歯が開発されたため、現在ではほとんど使用されていません。
金属冠をかぶせ、その上に入れ歯をかぶせます
●
虫歯予防、歯周病予防
30代、40代で歯を失った方は歯を失うスピードが速く、次々に歯を失ってしまうことがあります。歯をこれ以上失わないためには、虫歯や歯周病の治療をきちんとおこなっていくことはもちろんですが、毎日の歯みがきをしっかりおこない、だらだら飲食しないなど食生活に注意し、歯科医院での定期的な虫歯や歯周病の予防処置(歯のクリーニング、PMTC)をおこなうことも大切です。
定期的な歯のクリーニングによって、歯がこれ以上失われるのを防ぎます
関連するページ 歯のクリーニング(PMTC) クリーニング(PMTC) Q&A
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ご相談
中川駅前歯科クリニックでは、「入れ歯かブリッジ、インプラント。どれにしようか迷っている」、「どの入れ歯にすればいいのか分からない」といったご相談をお受けしてしています。入れ歯やブリッジ、インプラントの見本もご用意しており、お手に取っていただくこともできます。お気軽にご相談ください(予約電話番号:045−910−2277)。
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関連するページ セカンドオピニオン セカンドオピニオン Q&A
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