神経線維腫症1型とは

神経線維腫症1型はカフェオレ斑という茶色のあざが全身にでき、神経線維腫という皮膚のできものや骨、眼などに異常がみられる遺伝性の病気です。

1882にドイツの病理学者、レックリングハウゼン氏によりはじめて報告されたため、レックリングハウゼン病ともいいます。出生3000人に1人の割合で生じ、国内患者数は4万人とされています。国の難病に指定されています。

女性

当クリニックでは神経線維腫1型の方の歯科治療をおこなっています。歯とお口の健康、歯科治療について、ご不明な点等がありましたらお気軽にご相談ください。

当クリニックは神経線維腫1型を含む特定医療費(指定難病)助成制度の指定医療機関です。



神経線維腫症1型と歯科

1)神経線維腫
神経線維腫症1型の患者さんの6〜7%は、口内にも神経線維腫ができるとされています。

最も多いのが舌で、頬の粘膜、口の天井(口蓋)、歯肉などにも発生します。大きさは1〜3cmが多いものの、なかには5cmを超えるものもあります。食べ物が食べにくい、発音しにくいといった症状があらわれることがあり、この場合は手術により切除します。


2)顔面、歯並び
顔面にできる腫瘍の影響で、あごの骨が変形して顔面が非対称になったり、下あごが小さい、歯並びが悪いなどの症状がみられます。矯正治療は健康保険が適応になり、手術による治療もおこなわれます。

診察

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3)てんかん
神経線維腫症1型の患者さんの6〜14%はてんかんがあるとされています。てんかんの薬の副作用で歯肉が腫れやすい、併用すると意識を失ったり、けいれんがおきる薬があるなど、歯科診療に対して特別な配慮が必要となります。

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4)自閉スペクトラム症
神経線維腫症1型の患者さんの2〜3割は自閉スペクトラム症とされ、歯科治療に慣れるまで時間がかかることが多い傾向にあります。感覚に過敏で歯科治療ではドリルの音、光、薬剤のにおい、異物が口の中に入ることの恐怖感から歯科治療が十分にできず、全身麻酔で歯科治療をおこなうこともあります。

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