舌痛症の治療に使用される漢方薬 横浜・中川駅前歯科クリニック

舌痛症の治療に使用される漢方薬

舌痛症の治療では漢方薬が広く使用されています。漢方薬には心因的な要因を取り除く作用、唾液の分泌を促す作用などがあります。効果があるとされている漢方薬は、20種類ほどはあります。

漢方薬による舌痛症の治療は、ごく一部の歯科、心療内科、内科などでおこなっています。

舌の状態、症状に応じて適切な漢方薬を服用しますが、短期間では効果が得られないこともあり、多くは1〜3ヶ月ほど、長いときは1年ほど服用します。また、他の治療とあわせておこなうこともあります。根気よく治療を続けていくことが大切です。


舌痛症治療で使用されることのある漢方薬
加味逍遙散(かみしょうようさん)/柴朴湯(さいぼくとう)/立効散(りっこうさん)/半夏厚朴湯(はんげこうぼうとう)/柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)/白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)/竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)/柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)/当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)/麦門冬湯(ばくもんどうとう)/六味丸(ろくみがん)/六君子湯(りっくんしとう)/黄連解毒湯(おうれんげどくとう)/桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)/小柴胡湯(しょうさいことう)/半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)/五苓散(ごれいさん)/十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)/補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

漢方薬 漢方薬は、シナモン、生姜、人参、みかん等を組み合わせてできています

上記は研究論文で効果があると記載されている薬を列挙したものであり、当クリニックで全てを使用しているわけではありません。

関連するページ  舌痛症の治療



●加味逍遥散(かみしょうようさん)※1
舌痛症の治療において、最初に使用されることの多い漢方薬。更年期障害によるめまい、憂うつ感、肩こりにも使用されます。10種類の生薬で構成され、内分泌的な調整作用と鎮痛、鎮静作用があります。

札幌医科大学の研究グループの調査では、舌痛症の患者さん(68人)に投与したところ、71.2%の人に症状の改善がみられました。服用期間は最も短い人で10日、長い人で280日、平均で2〜3ヶ月(72.9日)でした。


●柴朴湯(さいぼくとう)※2
もともと精神不安、抑うつ傾向の患者さんの喉の違和感、咳止めに使用されており、病気の背景が舌痛症に似ていることから、使用されるようになりました。加味逍遥散と並んで多く使用される漢方薬です。

抗炎症作用、鎮静作用があるほか、味覚障害、ドライマウスの治療に使用されることもあります。

京都大学、金沢医科大学の研究グループの調査では、舌痛症の患者さん(120人)に投与したところ88.7%の人に効果がありました。

関連するページ  味覚障害


●小柴胡湯(しょうさいことう)※3
舌が白くなっていたり、口の中の不快感があるときに効果があるとされています。抗炎症作用があるほか、亜鉛を含むことから、亜鉛による効果も期待できます。

琉球大学の研究グループの調査では、舌痛症の患者さん(14人)に投与したところ、有効率は85.7%となりました。

関連するページ  舌痛症と亜鉛欠乏症


●白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
ドライマウス(口腔乾燥症)の症状がみられる舌痛症に使用されます。ドライマウスに使用される漢方薬の中では最も広く知られています。発熱時の水を飲みたくなるような口の渇きがある人に向いています。

関連するページ  ドライマウス(口腔乾燥症)  ドライマウスの治療で使用される薬剤


●麦門冬湯(ばくもんどうとう)
もともと咳の違和感や乾燥感に適応される漢方薬ですが、ドライマウスの改善にも効果があります。白虎加人参湯とは対照的に体力が低下している人に向いています。


●五苓散(ごれいさん)
歯の痕がついていることが多い舌、ドライマウスに効果があります。舌に歯の痕がついているのは、漢方では体内の水分代謝が不十分とされています。五苓散は水分の代謝を調整する作用があります。


●十全大補湯(じゅうぜんだいほとう) 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
舌乳頭がしぼんでちぢみ、赤く平らな舌になっていたり、舌の表面に多数の溝(溝状舌)があるときは、十全大補湯や当帰芍薬散など貧血を改善する漢方薬が効果的なことがあります。

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立効散(りっこうさん)
舌の痛みを和らげる効果があります。舌痛症以外にも歯の痛み、抜歯後の痛みに対する鎮痛剤として使用されます。


加味逍遥散  小柴胡湯   白虎加人参湯  麦門冬湯  五苓散

24:加味逍遥散  9:小柴胡湯  34:白虎加人参湯  29:麦門冬湯  17:五苓散

上記は研究論文で効果があると記載されている薬を列挙したものであり、当クリニックで全てを使用しているわけではありません。



※舌痛症の治療を目的として来院される患者様へ
診療時間を十分に確保して診させていただくため、お手数ですがご来院前に電話(電話番号:045−910−2277)にてご予約ください



※1 永井格 舌痛症に対する加味逍遙散の有用性に関する臨床的検討 痛みと漢方11、22-26  ※2 山田剛也、別所和久 口腔外科における柴朴湯の応用 舌痛症における臨床的効果の検討 漢方と最新治療8(3)261-265  ※3 神農悦輝、砂川元、新垣敬一、甲元文子、立津政晴、山口ゆかり 舌痛症に対する漢方薬の使用経験 痛みと漢方15、77-80



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