●フッ素の効果

フッ素には歯を強くし、虫歯になりにくくする下記の効果があります。


歯の表面からフッ素が取り込まれることにより、虫歯になりにくい強い歯がつくられます。

虫歯は自然には治りませんが、ごく初期の虫歯は歯の再石灰化により治ることがあり、フッ素はこの働きを強くします。

虫歯の原因菌の働きを抑えます。


診察 フッ素を利用した虫歯予防は歯みがき粉、フッ素洗口、フッ素塗布があります



●フッ素の虫歯予防効果の一例

一例として、佐賀県は1991年から2000年まで、10年連続して3歳児の虫歯の本数が全国で最も多い都道府県でした。全国最悪の状況を改善するため、県では虫歯予防の取り組みとして、幼稚園、保育園、小学校、中学校などの施設でのフッ素洗口(フッ素の入った水でのブクブクうがい)の普及を推進していきました。

その結果、フッ素洗口をおこなう施設は急速に増加し、2013年には小学校でのフッ素洗口の実施率100%を達成しました。中学校、幼稚園、保育園でのフッ素洗口実施率も高いものとなっています。

フッ素洗口が普及するのにつれ、虫歯の本数は大きく減少していきました。12歳児の虫歯の本数では、2008年に全国平均を下回り、2013年には全国で8番目に虫歯が少ない都道府県になりました。

佐賀県 フッ素洗口を小学校でおこなった佐賀県は虫歯が激減



●フッ素を使った虫歯予防方法の種類

1)フッ素塗布(とふ)  歯科医院で実施
歯科医師、歯科衛生士が高濃度(9000ppm)のフッ素を歯に直接塗る方法です。1回だけの塗布では効果はなく、3〜6ヶ月毎に定期的に塗布すると効果があります。

ご家庭で使用する市販のフッ素ジェルや歯磨き粉は、薬事法でフッ素濃度が1500ppm以下と決められています。歯科医院ではご家庭で使用するフッ素の6〜100倍の濃度のフッ素を使用します。

当クリニックでは、1種類だけでなく複数のフッ素塗布剤を取りそろえ、お子様の歯の状態やご要望に応じて使い分けています。

関連するページ  フッ素塗布  フッ素 Q&A


2)フッ素洗口  学校、自宅で実施
フッ素の入った水でブクブクうがいをする方法です。費用があまりかからずに実施でき、しかも虫歯予防効果が高い方法です。小中学校、幼稚園、保育園など12095施設で127万人がフッ素洗口をおこなっています(2016年)。

フッ素洗口は、ご家庭でも簡単に実施することができます。うがいができるようになってから15歳くらいまでの小児に、特におすすめの方法です。

フッ素洗口 ミラノール(フッ素洗口)    フッ素スプレー レノビーゴ(フッ素スプレー)

※ご家庭でのフッ素洗口の方法
1日1回、5〜10ccのフッ素の入った水を口に含んでうがいをします。(1)歯をよくみがいて汚れを落とします。
(2)ブクブクうがいを30〜60秒おこないます。(3)はきだして終了です。


フッ素洗口は、急速に普及が進んでいます。当クリニックでは、2000年の開院以来フッ素洗口を推奨しており、これまでに多くのお子様がフッ素洗口を実施しております。

関連するページ  フッ素洗口


3)フッ素入り歯みがき粉 フッ素ジェル  自宅で実施
「フッ素入り」、「フッ素配合」と書いてあるもの、あるいは成分表示(薬用成分)に「モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)」、「フッ化ナトリウム」、「フッ化第一スズ」と書いてあるものが、フッ素入り歯みがき粉、フッ素ジェルです。

日本で販売されているフッ素入り歯みがき粉やフッ素ジェルのフッ素濃度は、薬事法で1500ppm以下と定められています。フッ素ジェルだからフッ素濃度が高いということはありません。

フッ素ジェル(フッ素濃度970ppm) ホームジェル(フッ素濃度970ppm)ホームジェル(フッ素ジェル) フッ素をぬって!ママはワタシの歯医者さん(フッ素濃度136ppm)ママはワタシの歯医者さん

【 お知らせ 2017年4月 】
薬事法により、歯みがき粉のフッ素濃度は「1000ppm以下」と定められていましたが、2017年3月に「1500ppm以下」に変更されました。今後、従来の歯みがき粉よりも虫歯効果の高い、フッ素濃度が1000〜1500ppmの歯みがき粉が販売されます。ただし、6歳未満の小児はフッ素濃度が高いため使用できません。


関連するページ  子供の歯磨き粉の選び方


4)フッ素スプレー(レノビーゴ)  自宅で実施
うがいのできない小児向けのフッ素です。スプレーを直接歯に吹きつけるか、歯ブラシにスプレーをして歯に塗ります。フッ素濃度100ppmとかなり低いので、うがいができるようになったら、フッ素入り歯みがき粉などに切り替えるとよいでしょう。

日本歯科医師会が発行している資料によると、歯みがき粉(フッ素スプレーも含む)については、500ppm未満のフッ素濃度では虫歯予防効果が低下し、250ppm未満のフッ素濃度では虫歯予防効果が確認されてないとのことです。


5)シーラント  歯科医院で実施
生えたばかりの歯は、歯の溝から虫歯ができやすい傾向にあります。シーラントは、フッ素を配合した樹脂で埋めることで浅くして、虫歯になりにくくする処置です。

シーラント(術前) シーラント(術後) 治療前(右)と後(左

関連するページ  シーラント



●適応年齢

フッ素塗布は歯が生え始めたら、おこなうことができます。定期的に歯科医院でフッ素塗布をおこなうことにより、虫歯になりにくくしていきます。

フッ素入り歯磨き粉やフッ素洗口は、うがいができるようになる3〜4歳頃からおこなえます。シーラントは乳歯の奥歯が生える3歳頃から適応になります。

適応年齢



●世界中にあるフッ素

フッ素は、土(280ppm)、海水(1.3ppm)、植物、動物など、地球のあらゆるところに存在している元素です。
私達の体の中では、13番目に多い元素で、鉄よりも多く含まれます。鉄分が不足すると貧血をおこすように、フッ素が不足すると、虫歯になったり、骨が弱くなるなど、健康にも悪影響を及ぼします。

海水 植物 海水、土、植物、動物にもフッ素は存在

※主な食品のフッ素濃度
いわし 8〜19ppm/えび 4.9ppm/海草 2〜14ppm/食塩 26ppm/ビール 0.8ppm/緑茶 0.1〜0.7pm/にんじん 0.5ppm/じゃがいも 0.8〜2.8pm/大根 0.7〜1.9ppm



フッ素についてご不明な点等がありましたら、ご来院の際にお気軽にスタッフまでお問い合わせください。



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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