●バージャー病とは
バージャー病はビュルガー病(ドイツ語読み)、閉塞性血栓血管炎とも呼ばれ、病名は1908年頃からこの病気の研究発表を次々とおこなった、アメリカ人のバージャー博士に由来します。
手足の血管に炎症がおきる病気で、炎症がおきるとその部位の血管がつまり、手足の冷感、しびれ、激しい痛みといった症状があらわれます。以前は手足を切断することが多かったものの、現在では早期発見と適切な治療によって少なくなりました。
男性が圧倒的に多い病気で、30〜40歳代の喫煙者に多く発症し、国内患者数は約7000人と推計されています。喫煙率の低下、衛生環境の向上により、1970年代から減少を続けており、患者の高齢化が進んでいます。
国の難病(特定疾患)に指定され、治療費に関しては公費負担助成の対象となっています。
当クリニックはバージャー病を含む特定医療費(指定難病)助成制度の指定医療機関です。
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●歯周病とバージャー病
2005年に東京医科歯科大学の研究グループにより、歯周病がバージャー病に関与していることが、世界で初めて明らかにされました。
調査では、バージャー病患者の全てが中等度から重症の歯周病にかかっており、病気にかかっている手足の血管からは歯周病菌が見つかり、病気にかかっていない手足の血管からは、歯周病菌は全く見つかりませんでした。
歯周病菌が心臓の血管をつまらせて心臓発作を引きおこすように、手足の血管をつまらせてバージャー病を引きおこすと考えられています。
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●バージャー病の予防について
バージャー病は喫煙率が低く、歯のクリーニング(PMTC)の受診率が高い国では患者数が少なく、喫煙率が高く、歯のクリーニングの受診率が低い国は患者数が多いという特徴があります。
ヘビースモーカーのほか、若くして歯がない、歯がグラグラする、歯肉の出血、口臭が強いなど、口内環境が劣悪なことが多い傾向がみられます。
バージャー病の予防には禁煙のほか、定期的に歯科医院で歯のクリーニング(PMTC)をおこない、良好な口内環境を維持していくことが大切となります。
※当クリニックではバージャー病の方の歯周病治療をおこなっています。お気軽にご相談ください。
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