横浜・中川駅前歯科クリニック
子供の
睡眠時無呼吸症候群

通常、子供はいびきをかきません。もしも子供が常にいびきをかいていているようでしたら、何らかの原因で気道が狭くなっていることがあります。

特に日中に眠気があったり、落ち着きがなかったり、集中力がない場合は、いびきよって睡眠不足に陥っている可能性があります。「寝る子は育つ」といいますが、子供にとって睡眠は心身の成長に欠かせないものですので注意が必要です。


●発生頻度
子供の睡眠時無呼吸症候群の発生頻度については、日本ではほとんど調査されていません。海外では、発生率は1〜3%と報告されています。成人は男性が多いのに対し、子供は男女差はなく肥満の関与も少ない傾向がみられます。


原因
子供の睡眠時無呼吸症候群の原因は、アデノイドと扁桃肥大によるものがほとんどです。

アデノイド 扁桃肥大 肥満 あごが小さい 副鼻腔炎 大きな舌 あごが引っ込んでいる(上顎前突) 鼻閉(鼻づまり) アレルギー性鼻炎


●子供の睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時に無呼吸や低呼吸が何度も訪れるため、脳が何度も目覚めてしまいます。その結果、質の低い睡眠となり、睡眠不足から集中力低下、落着かない、学習能力の低下などが認められるようになります。

また、成長ホルモンは睡眠が深くなったときに分泌されますが、いびきによって成長ホルモンの分泌低下がおこり、成長がが遅れてしまいます。


1)起きているときの症状
口呼吸 眠気、いねむり 落ち着きのなさ、集中力の欠如 学習障害、学力低下 指しゃぶり 言語発達不良 眠気を払うための異常行動

2)寝ているときの症状
いびき 寝ている途中でよく目が覚める よく動く 汗を多くかく 夜尿 悪夢

3)長期的な影響
成長障害 精神発達障害 多血症 高血圧 肺高血圧 肺性心


治療法
アデノイド、扁桃肥大は、3〜6歳をピークとして自然に症状が改善するケースがみられます。ただし、いびきの程度がひどい場合などは、アデノイド切除や扁桃摘出の対象となります。

また、カロリー制限や運動療法による体重減少、睡眠時の体位の工夫などによって改善することもあります。


診療科
子供のいびきや睡眠時無呼吸症候群の原因は、アデノイドと扁桃肥大が多いため、これらが原因として考えられるのであれば、耳鼻咽喉科や小児科に受診されるのがよいでしょう。口呼吸が原因であれば、歯科や耳鼻咽喉科に受診されるのがよいでしょう。

※病医院がお分かりにならない場合は、当クリニックでご紹介することもできます。ご来院の際にお問い合わせください。


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